【振り返り】『勉強しなさい』がいらなくなる育て方【自己調整学習】
前回は以下
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この論文を読んだきっかけ

以前、「マンガでわかる けテぶれ学習法」という本を読んだことがあって、子供が自分で勉強する方法に興味を持っていました。ChatGPTに探してもらったら、「自己調整学習」という理論があることがわかり、原著論文も出ているらしいので、そのうちの最初の1個をNotebookLMに解説してもらいました。
なお、本論文中で出てくる「学習方略」については、以下の本が非常に分かりやすいです。

論文の題名とリンク

Zimmerman, B. J. (1989). A social cognitive view of self-regulated academic learning. Journal of Educational Psychology, 81(3), 329–339. https://doi.org/10.1037/0022-0663.81.3.329
https://psycnet.apa.org/record/1990-06085-001
自己調整型学習の社会的認知的観点
NotebookLMによる解説















PICO/PECO
① この論文はPICOで扱える?
👉 はい。ただし注意点あり
この論文は
- 介入研究(RCT)ではなく
- 理論論文(theoretical framework)
そのため
- PICOというより「PECO(Exposure)」
- もしくは 理論モデル型PICO として整理するのが適切です。
② PECO分析(理論論文として)
🟦 P(Population)
学習者(主に児童・生徒)
- 小学生〜高校生を中心
- 教室内・家庭学習を含む学習場面
👉 「子ども一般」に広く当てはまるモデル
🟦 E(Exposure:注目している要因)
自己調整学習(Self-Regulated Learning)能力
具体的には:
- メタ認知的活動
- 動機づけ(特に自己効力感)
- 学習方略の使用
- 自己観察・自己評価・自己反応
👉 Zimmermanは
「学習者が能動的に学習を調整すること」
をExposureとして理論化しています
🟦 C(Comparison)
自己調整が弱い学習状態
- 外から管理される学習
- 指示待ち・受動的学習
- 学習方略・振り返りを使わない状態
※直接比較実験ではないが、
論文内では暗黙の比較対象として繰り返し言及
🟦 O(Outcome)
学習成果・学業達成の向上
理論的に示されているアウトカム:
- 学習方略の質が高い
- 持続性・集中力が高い
- 自己効力感が高い
- 学業成績・技能習得が良好
Zimmermanは
自己効力感 × 学習方略 × 自己評価
の循環が成果を高めると整理
③ 「理論モデル型PICO」として整理すると
🧠 理論PICO(動画向け)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| P | 子ども・学習者 |
| I | 自己調整学習(目標設定・方略使用・振り返り) |
| C | 指示依存・受動的学習 |
| O | 学業達成・学習の質・自己効力感 |
👉 子育て動画ではこの形が一番使いやすい
④ 論文の核心メッセージ(1行要約)
「成績が伸びるかどうかは、
頭の良さではなく
学びを“自分で調整できるか”で決まる」
これは
- 非認知能力
- 生涯学習力
- 変化の激しい社会を生き抜く力
の理論的原点です。
⑤ 子育て世代向けに翻訳すると
親ができる介入(I)
- ❌ 管理・指示・結果チェック
- ⭕ 目標を聞く
- ⭕ やり方を問いかける
- ⭕ 振り返りを促す
👉 SRLを“教える”のではなく“回させる”
⑥ YouTube用・超短縮PICO(概要欄向け)
P:子ども
I:自己調整学習(目標・戦略・振り返り)
C:指示待ち学習
O:学力・持続力・主体性の向上
⑦ 次につながる位置づけ
- Zimmerman(1989)
👉「SRLとは何か(構造)」 - Pintrich & De Groot(1990)
👉「動機 × 戦略と成績」 - Panadero(2017)
👉「SRL理論の全体地図」







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