非認知能力
『非認知能力』とは、「自己肯定感」や「やり抜く力」など、認知能力(学力やIQなど、知能検査で測定できる能力)以外の能力のことです。経済学者ジェームズ・ヘックマンが関与したペリープリスクールプロジェクトで有名になりました。
非認知能力に関する本
- まんがでわかる「学力」の経済学(2018年)→ りさおは、この本に出会ってから、EBE(科学的根拠に基づく教育)と「非認知能力」に目覚めました!マンガなので、難しい教育に関する論文も、分かりやすく説明されています。漫画のストーリーもばっちり!巻末に引用文献がしっかり掲載されていて、それだけでも素晴らしいです(2022年現在、日本語の本は、「科学的」とうたっている本でも、ほとんど巻末に引用文献の記載がありません。)。その引用文献を実際に読んでみると、本書での要約が「?」というところもいくつかありますが、「教育にエビデンスを」というキャッチフレーズを日本に広めた役割は非常に大きいと思います。
- 「学力」の経済学(2015年)→ 上のマンガの原作です。こちらが30万部の大ヒット作となったからこそ、漫画化され、りさおも読む機会ができました。りさおにとってはバイブルです。気になる引用文献は、実際に自分で英語で読んでみる必要はありそうです。
- ここが変だよ「学力の経済学」(2018年)→全8テーマについての反論です。 前半は著者の個人的意見のみで、エビデンスに対してエビデンスで対抗するのではなく、がっかりしましたが、後半は、引用文献を読み、割とまともなことを言っているように思えました。
- 幼児教育の経済学(2015年) → 幼児教育、非認知能力を有名にした、ノーベル賞経済学者ジェームズ・J・ヘックマン本人の著書です。
- 私たちは子どもに何ができるのか ― 非認知能力を育み、格差に挑む(2017年) → この本によると、「非認知能力」を高めると、どうやら大人になったときに幸せになれるとのことです。こどもの『非認知能力』を高めるためにすべきことは、『赤ちゃんの時からの語りかけ』と『動揺したときの冷静な対応』だそうです。
- 非認知能力:概念・測定と教育の可能性(2021年) →非認知能力とは何かについて、多数のメタアナリシスを含むエビデンス(科学的根拠)をもとに、実に理論立てて説明されています。読むのにものすごく時間がかかります。こちらの本に記載されている内容も含めて、非認知能力用語集にまとめていきたいと思います。
- 「非認知能力」の育て方~心の強い幸せな子になる0~10歳の家庭教育~(2018年) → 「全米最優秀女子高生コンテスト」で2017年に優勝したお子さんを育てた方法について、具体的でわかりやすく説明されています。
- 非認知能力をはぐくむ絵本ガイド180(2022年)
- マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育(2018年)
- 10年後の子どもに必要な「見えない学力」の育て方(2020年)→「見えない学力」=「非認知能力」の育て方をシンプルに実践した経験を記載されています。「困った子は困っている子」、たったひとつの約束(破ってしまったらやり直しすればOK)「自分がされていやなことは人にしない、言わない」この言葉は繰り返し、親である自分に言い聞かせておきたいところだと思いました。お勧めです。
- 最新の脳研究でわかった!自律する子の育て方(2021年)→「まずはその状態を受け入れる」この言葉を聞いて、自分の普段の生活において、かなり気持ちが楽になりました。本書では、「心理的安全性」と「メタ認知」が重要だと説いていますが、現状を悲観するのではなく、「受け入れる」ことが、メタ認知で最も重要なことだそうです。
- 戦略子育て―楽しく未来を生き抜く「3つの力」の伸ばし方(2018年)→ 個人的に大好きなマンガ 経営戦略全史 確立篇(2016年)の著者の教育本なので読んでみました。いろいろ参考になりますが、「子どもにお小遣いを与えて制約内で自分で考えて行動してもらう」「大学生は一人暮らし」は参考にしたいと思います。
- 子どもの自己効力感を育む本(2020年) →
- 「好きなこと」を「好きなだけ」やればいい 今を生きる子どものための、枠にとらわれない教育の在り方(2022年) →
- マインドセット:「やればできる!」の研究(2016年) → 「成長マインドセット(Growth Mindset)」とは、「自分の才能や能力は、経験や努力によって向上できる」という考え方のことです[参考サイト]。よりよく生きるためにも、このマインドセットがお勧めのようです。著者のキャロル・ドゥエック(Carol Dweck)氏は、「才能褒めより努力褒め」の論文の著者です。
参考リンク
- 米国発!ボーク重子の世界基準の子どもを育てる「非認知能力コーチング」(2021年~連載中)