愛着は“修復できる関係の力”。今からの関わりが、これからの安心をつくる【van IJzendoorn, 1999】
前回は以下
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この論文を読んだきっかけ

子育ての根本として、また、自分の人生にとっても、「愛着(アタッチメント)」が非常にだいじであることは、以下の愛着の本を読んだときになんとなく分かりました。

しかし、そもそも、「愛着」の定義も何回聞いてもよく分からないし、4つの愛着のタイプも読んだ瞬間から忘れていったので、一度、調べなおしてみようと思いました。
実際の手順としては、ChatGPTに愛着の定義を詳しく説明してもらい、Geminiに論文を探してもらい、NotebookLMで何回かスライドを作成、組み合わせて、最終的なスライドを「まじん式プロンプト」(GeminiのGemを利用)して、動画を作成しました。
論文の題名とリンク
van Ijzendoorn MH, Schuengel C, Bakermans-Kranenburg MJ. Disorganized attachment in early childhood: meta-analysis of precursors, concomitants, and sequelae. Dev Psychopathol. 1999 Spring;11(2):225-49. doi: 10.1017/s0954579499002035. PMID: 16506532.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/16506532/
幼児期における無秩序型アタッチメント(愛着):その前駆要因、併存要因、および結果に関するメタ分析
NotebookLMによる解説















PICO/PECO
論文の位置づけ(前提)
- 本論文は 介入研究ではなく、観察研究のメタ分析 です
- したがって、PICOの I(介入) は「自然に存在するリスク要因・背景要因(曝露)」として定義するのが適切です
PICO分析
P(Population:対象)
- 乳幼児と養育者(主に母親)の 親子ダイアド
- Strange Situation Procedure(SSP)等により愛着分類が評価されたサンプル
- 対象人数:
- 約6,282組の親子
- 約80研究、100サンプル以上
- 背景:
- 一般集団(中流階級)
- 低SES集団
- 臨床群(虐待、親の精神疾患、神経発達障害児など)
- 西欧・非西欧文化圏を含む
I(Intervention / Exposure:曝露・リスク要因)
本論文では複数の 「先行要因(precursors)」 が検討されている。
主な曝露因子:
- 親による 虐待・ネグレクト
- 親の 未解決の喪失・トラウマ(Unresolved loss/trauma)
- 親の 精神的問題
- うつ病
- 解離傾向
- アルコール・薬物依存
- 怖れを引き起こす養育行動(frightening / frightened behavior)
- 低社会経済的地位(SES)
※通常の「感受性の低さ(insensitivity)」は主因ではない点が重要
C(Comparison:比較)
- 組織化された愛着(organized attachment)
- A:回避型
- B:安定型
- C:アンビバレント型
- または
- 非リスク群 vs リスク群
- 曝露あり vs 曝露なし
O(Outcome:アウトカム)
主アウトカム
- 無秩序型愛着(Disorganized attachment, D) の出現
- Strange Situation Procedure に基づく分類
- Main & Solomon(1990)の基準
二次アウトカム(sequelae)
- ストレス調整の困難
- 外在化問題行動(攻撃性など)
- 解離傾向・異常な意識状態
- 後年の精神病理リスク
主な結果(代表値)
- 一般中流家庭:約15%
- 低SES・臨床群:25–40%
- 虐待群:約48%(場合により70%以上)
- 気質・性別・身体疾患との関連:ほぼなし
PICOを一文でまとめると
P:乳幼児と養育者の親子
I:虐待、親の未解決トラウマ、怖れを誘発する養育行動など
C:リスクのない家庭・組織化された愛着
O:無秩序型愛着の形成と、後の情動調整・精神病理リスク
EBE(エビデンスに基づく教育)視点での重要ポイント
- ❌「子どもの気質が原因」ではない
- ❌「単なる感受性の低さ」では説明できない
- ✅ 養育者が“安全基地でありながら恐怖の源になる”という構造的矛盾 が核心
- ✅ 無秩序型愛着は 精神病理の早期リスクマーカー
了解しました。
以下に ①PECO分析 → ②YouTube用1分解説スクリプト → ③NotebookLM用フルプロンプト(図解・ナレーション指定付き) を 一気通貫 でまとめます。
(すべて van IJzendoorn et al., 1999 に基づいています )
① PECO分析(曝露研究としての整理)
本論文は介入研究ではなく 観察研究(メタ分析) のため、
PICO → PECO(Exposure) が最も適切です。
P(Population:対象)
- 乳幼児(主に12–24か月)と養育者(主に母親)
- Strange Situation Procedure により愛着分類された親子
- 約 6,282組、約 80研究
- 一般家庭・低SES・臨床群・多文化サンプル
E(Exposure:曝露)
主に以下の 養育環境・親の心理的状態 への曝露:
- 虐待・ネグレクト
- 親の未解決の喪失・トラウマ(unresolved loss/trauma)
- 親の解離傾向
- 親の怖れを引き起こす/怖れている養育行動
- 薬物・アルコール依存
- 低社会経済的地位(SES)
⚠️ 重要:
- 子どもの気質・性別・身体疾患は 主要因ではない
C(Comparison:比較)
- 上記曝露が ない 親子
- 組織化された愛着(A・B・C)を示す乳幼児
O(Outcome:アウトカム)
一次アウトカム
- 無秩序型愛着(Disorganized attachment, D)
二次アウトカム(長期)
- ストレス調整不全
- 外在化問題行動
- 解離傾向
- 精神病理リスク上昇
PECO要約(1文)
虐待や親の未解決トラウマといった曝露は、乳幼児における無秩序型愛着の形成と、その後の精神病理リスク増大と強く関連する。







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