「勉強しなさい」は逆効果?科学が示す“本当に効く”親の関わり方【Nakamuro, 2013】
前回は以下
この論文を読もうと思ったきっかけ

私が「子育て」と「非認知能力」、そして「科学的根拠に基づく子育てEBE(Evidence Based Education)」について興味を持つきっかけになった本が、この論文の著者の中室牧子氏の、「まんがでわかる「学力」の経済学 」です。この漫画にものっていた論文、原著をNotebookLMに解説してもらいました。
論文の題名とリンク

Nakamuro, M., Matsuoka, R., & Inui, T. (2013). More Time Spent on Television and Video Games, Less Time Spent Studying? RIETI Discussion Paper Series, No. 13-E-095.
https://www.rieti.go.jp/en/publications/summary/13110010.html
テレビやゲームの時間が増えると、勉強時間は減るのか?
NotebookLMによる解説















PICO/PECO
📌 対象論文
- Nakamuro M., Matsuoka R., Inui T. (2013)
- 日本の全国代表縦断データ(21世紀出生児縦断調査)
🧩 PICO分析(介入的に読む場合)
P(Population)
- 日本の 小学校低学年児(概ね6〜9歳)
- 全国出生コホート(2001年生まれ)
- 両親とも日本人の家庭に限定
I(Intervention)
- テレビ視聴時間の増加
- テレビゲーム(ビデオゲーム)時間の増加
(1日あたりの平均時間)
C(Comparison)
- テレビ・ゲーム視聴時間が少ない/ほぼない児童
- 同一児童内での時間変化(固定効果モデル)
- 他の余暇活動との時間配分
O(Outcome)
- 1日あたりの学習時間(時間数)
PICO的 結論
- テレビ・ゲーム時間が増えると
👉 学習時間は統計的には減少 - ただし
👉 減少量は1時間あたり1〜3分程度で極めて小さい - 実質的(経済的)影響はほぼ無視できるレベル
🧩 PECO分析(行動・曝露研究として読む場合)
P(Population)
- 日本の小学校低学年児(縦断追跡)
E(Exposure)
- テレビ視聴時間(量的曝露)
- ビデオゲーム時間(量的曝露)
C(Comparator)
- 曝露が少ない群
- 同一児童の過去の自分(固定効果)
- 曝露量カテゴリー別比較(非線形分析)
O(Outcome)
- 学習時間(連続量・ゼロ打ち切りあり)
PECO的 結論
- 曝露(TV・ゲーム)は
👉 学習時間と 負の因果関係 - しかし
👉 効果量は非常に小さい - 長時間(過剰曝露)では減少幅がやや拡大(非線形性あり)
⭐ この論文の「真の主役」
🔑 最重要因子(TV・ゲームより強い)
親の学習関与(Parental Commitment)
- 学習時間への影響量は
👉 TV・ゲームより圧倒的に大きい - 特に効果的:
- 母:学習時間を「決めて守らせる」
- 父:子どもが勉強している様子を「見る」
- 単なる「勉強しなさい」は
👉 逆効果になるケースあり(特に母→娘)
🎯 子育てエビデンス研究所向け 一文要約
「テレビやゲームを減らしても、勉強時間はほとんど増えない。
一方で、親がどう関わるかは、学習時間を大きく左右する。」







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