子どもの語彙が爆伸びする声かけ、年齢別【Rowe, 2012】
前回は以下
論文の題名とリンク

Rowe ML. A longitudinal investigation of the role of quantity and quality of child-directed speech in vocabulary development. Child Dev. 2012 Sep-Oct;83(5):1762-74. doi: 10.1111/j.1467-8624.2012.01805.x. Epub 2012 Jun 20. PMID: 22716950; PMCID: PMC3440540.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22716950
語彙発達における子どもへの話し言葉の量と質の役割に関する縦断的調査
NotebookLMによる解説















PICO / PECO 分析
① PICO分析(介入的に読む)
※ 親の「話しかけ方」を 介入(I) として読み替えるEBE的整理です。
🔹 P(Population)
- 英語を母語とする乳幼児
- 18〜42か月の子どもと主養育者(主に母親)
- n = 50 親子ペア
- SES(親の教育年数)に幅あり
🔹 I(Intervention)
発達段階に応じた 子ども向け発話の質・量
- 18か月
- 多くの語りかけ(語数:word tokens)
- 30か月
- 語彙の多様性(word types)
- 洗練された語彙(rare words)
- 42か月
- 脱文脈的会話
- ナラティブ(過去・未来の話)
- 説明(理由・因果)
- 脱文脈的会話
🔹 C(Comparison)
- 語りかけが
- 少ない
- 単調(語彙が限定的)
- 目の前のことだけ(脱文脈会話が少ない)
な家庭との比較
※ SES・先行語彙力・発話量は統計的に調整
🔹 O(Outcome)
- 1年後の語彙理解力
- 標準化検査
PPVT(Peabody Picture Vocabulary Test) スコア
🔹 PICO要約(1行)
乳幼児期の語彙発達は、年齢に応じて「話しかけの量 → 語彙の質 → 脱文脈的会話」という質的変化が、1年後の語彙力を有意に高める
② PECO分析(観察研究として厳密に読む)
この論文は 縦断観察研究 なので、PECOの方が原著の性格に忠実です。
🔹 P(Population)
- 米国・英語環境の乳幼児
- 18・30・42か月時点で家庭内観察
- 30・42・54か月時点で語彙検査
🔹 E(Exposure)
家庭内で実際に観察された 親の発話特性
- 発話量(word tokens)
- 語彙の多様性(word types)
- 語彙の洗練度(rare words)
- 脱文脈的発話
- Narrative
- Explanation
- Pretend
🔹 C(Comparison)
- 同年齢内での
- 発話量が少ない vs 多い
- 語彙が単調 vs 多様
- 脱文脈的会話が少ない vs 多い
家庭間比較
🔹 O(Outcome)
- 1年後の 受容語彙能力(PPVT標準得点)
🔹 時間軸(重要)
| Exposure測定 | Outcome |
|---|---|
| 18か月 | 30か月語彙 |
| 30か月 | 42か月語彙 |
| 42か月 | 54か月語彙 |
👉 同時相関ではなく「時間差」あり
🔹 PECO要約(1行)
親の発話の量と質への曝露は、SESや既存語彙力を調整しても、年齢特異的に1年後の語彙力と関連する
③ EBE的に重要な読み取りポイント(動画用)
✔ 因果にかなり近い理由
- 縦断デザイン
- 先行語彙力を統計調整
- 標準化検査(PPVT)を使用
⚠ 限界
- RCTではない(完全因果ではない)
- 英語圏・家庭文化依存
- 親の話し方 ← 子の特性の逆因果の可能性
🎬 動画で使える超要約(15秒)
「この研究がすごいのは、
『話しかけた量』だけじゃなく、
『年齢に合った話し方の質』が、
1年後の語彙力をちゃんと予測していた点です。」
どれからいきますか?







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