絵本の対話的読み聞かせで子どもの言語能力アップ!【Whitehurst, 1988】
前回は以下
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論文の題名とリンク

Whitehurst, G. J., Falco, F. L., Lonigan, C. J., Fischel, J. E., DeBaryshe, B. D., Valdez-Menchaca, M. C., & Caulfield, M. (1988). Accelerating language development through picture book reading. Developmental Psychology, 24(4), 552–559.
https://psycnet.apa.org/record/1989-02401-001
絵本の読み聞かせを通じて子どもの言語発達を促進する
NotebookLMによる解説













PICO/PECO
📘 論文概要(ひとことで)
「読み聞かせ“の量”ではなく、“やり方”を変えるだけで、子どもの言語発達は加速する」
── それを 介入研究(RCT)で示した古典的名論文です
🧠 PICO分析(介入研究)
P(Population:対象)
- 21〜35か月の健常な幼児
- 中流家庭・言語発達に明らかな遅れなし
- 親(主に母親)が家庭で読み聞かせを実施
I(Intervention:介入)
1か月間の「読み聞かせ方法トレーニング」
親に以下を指導:
- ✔️ オープン質問(「どう思う?」「何が起きてる?」)
- ✔️ 機能・属性質問(「何をしてる?」「どんな?」)
- ✔️ 子どもの発話を広げる(expansion)
- ✔️ 子どもの発話に即時・肯定的フィードバック
- ❌ ただ読むだけ/指差しで答えられる質問を減らす
※ 読む頻度は増やしていない点が重要
C(Comparison:比較)
- 通常どおりの読み聞かせ
- 特別な指導なし
- 読書頻度は介入群と同程度
O(Outcome:結果)
介入後(1か月):
- 📈 表出言語能力が有意に向上
- ITPA(表出):約 +8.5か月分
- EOWPVT(語彙):約 +6か月分
- 📈 平均発話長(MLU)増加
- 📉 単語のみの発話が減少
- 📈 フレーズ発話が増加
▶ 9か月後フォローアップでも効果は持続(やや減弱)
🔍 PECO分析(暴露研究的な視点で整理)
P(Population)
- 2歳前後の幼児
E(Exposure:暴露)
- 対話型の読み聞かせ
- 質問が多い
- 子どもが話す機会が多い
- 親が言葉を広げて返す
C(Comparison)
- 一方向的な読み聞かせ
- 親が読むだけ
- Yes/No・指差し質問中心
O(Outcome)
- 言語発達速度の差
- 表出語彙・文の長さ・言語年齢の差
👨👩👧👦 子育て世代向けの超重要ポイント
❌ よくある誤解
「毎日たくさん読めばいい」
✅ エビデンスが示す事実
「どう読むか」がすべて
- 子どもに話させる
- 間違ってもOK、広げて返す
- 親が“先生”になる必要はない
✍️ ブログ用まとめ
Whitehurstらの介入研究(1988)は、
読み聞かせの“量”を変えず、“やり方”だけを変えることで、
幼児の言語発達が数か月分加速することを示した。これは、「早期の言語環境は遺伝で決まる」という考えに対し、
親の関わり方が因果的に影響することを初めて明確に示した研究である。




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