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読書する子は4年後に情緒安定!?【Mak, 2020】

https://youtu.be/J7g9rph9BIE

前回は以下

https://risan.jpn.org/?p=7536

この論文を読んだきっかけ

りさおは子供の頃、全く本を読みませんでした。父親の留学で小学4、5年生の時にアメリカの現地校に通った時に、図書室にあった日本語の「怪盗ルパン」シリーズだけは、面白くて読んだ記憶があります。その他は、中学1年生の夏に、学校の国語の宿題で「読書しようね!」お勧めの本の一覧と一言コメントのプリントが配られて、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」と、「カラマーゾフの兄弟」が、私には理解不可能で数ページで挫折。しかし、SF小説「明日への扉」で、感動したことを覚えています。その後も、本はほとんど読まず、高校1年生のときに、図書館で、西村京太郎の「十津川警部シリーズ」にはまったときくらいでした。

その後、30歳前後に、大学院生になってお金がなくなり、「お金は銀行に預けるな~金融リテラシーの基本と実践~ 2011」を読んだ後FXにはまり、投資やFXの本を100冊くらい読んで、最終的になけなしの30万円を失ったこともありました。

りさおが継続的に本を読むようになったのは、30代中盤の「りーたん」が生まれて約1年後です。モンテッソーリ教育を紹介したマンガを読み、

と感じ、その後、子育て本ばかり、年間100冊前後読んでいます。というか、あらゆる本が子育ての参考になります。

りさおがスマホ(アマゾンKindle)で、文字ばかりの本を読んでいることが多いのを見ていた「りーたん」は、それが関係しているのかしないのかは分かりませんが、8歳の時点で、結構読書好きになっているようです。

といっても、りーたんの最近の興味は、

  • ドラえもん、猫ピッチャー:マンガ、これらがほとんど
  • Epicという英語の読書アプリのサブスクリプション:学校で毎日20分、何でもよいから読書!という宿題が出て、こちらのアプリが紹介されたので、1年間年額プラン:$84.99/年(月額約1200円)を契約中です。
  • 船舶に関する本

です。(親バカ的に、)さあ、読書好きのりーたんにどのようなことが期待されるかと思い、今回の論文にたどり着きました。

論文の題名とリンク

Mak HW, Fancourt D. Longitudinal associations between reading for pleasure and child maladjustment: Results from a propensity score matching analysis. Soc Sci Med. 2020 May;253:112971. doi: 10.1016/j.socscimed.2020.112971. Epub 2020 Apr 2. PMID: 32276184; PMCID: PMC7429985.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32276184/

「楽しみのための読書」と子どもの不適応(情緒・行動面)の縦断的関連:傾向スコアマッチング分析

NotebookLMによる解説

PICO/PECO


📊 PICO / PECO 分析

Mak HW, Fancourt D. (2020)
Longitudinal associations between reading for pleasure and child maladjustment


① 研究デザインの整理

  • 研究タイプ
    観察研究(前向き縦断コホート)
  • 解析手法
    Propensity Score Matching(PSM)
  • 位置づけ
    👉 PECO が最適
    (介入ではなく、自然に存在する「読書習慣」を曝露として扱っている)

② PECO 分析(本研究に最も適した形)

🧑‍🤝‍🧑 P(Population:対象)

  • イギリスの全国代表コホート
  • Millennium Cohort Study(MCS)
  • 解析対象:
    • 7歳時点でデータがあり
    • 11歳まで追跡できた児童
  • 最終解析人数:
    • n = 8,936 人

📌 ポイント
→ 社会経済背景・親のメンタルヘルスを含む、非常に情報量の多い集団


📚 E(Exposure:曝露)

  • 7歳時点の「楽しみのための読書(reading for pleasure)」
    • 学校の勉強目的ではない
  • 保護者報告による頻度

主解析での定義:

  • 「ほぼ毎日読む」 vs 「それ以外」

感度分析:

  • 「ほぼ毎日読む」 vs 「ほとんど読まない(年1回未満)」
    (=より極端な比較)

🆚 C(Comparator:比較)

  • 読書頻度が低い児童
  • PSMにより以下を厳密にマッチ:
    • 性別・人種
    • 親の学歴・就労状況・婚姻状況
    • 親のメンタルヘルス
    • 親子の親密度
    • 親が子に読み聞かせる頻度
    • 7歳時点でのSDQスコア(ベースライン)

📌 重要
→ 「もともと落ち着いている子だから本が読める」という反論をかなり抑えている設計


🧠 O(Outcome:アウトカム)

  • 11歳時点の心理・行動面
  • 指標:
    • SDQ(Strengths and Difficulties Questionnaire)
  • 特に注目された下位尺度:
    • Emotional problems(情緒の問題)
      • 不安
      • 落ち込み
      • 心配しすぎ など

③ PICO形式でも表すと(動画用スライド向け)

※ 厳密には介入ではないが、理解しやすさのために整理

P(Population)

7歳のイギリス児童(全国代表コホート)

I(Intervention 的に見るなら)

7歳時点で「楽しみのために、ほぼ毎日読書している」

C(Comparison)

同じ背景条件をもつが、読書頻度が低い児童

O(Outcome)

11歳時点での情緒の問題(SDQ emotional problems)が少ないか

📌 結果:

  • 極端な比較(毎日読む vs ほとんど読まない)では
    • 情緒の問題が 有意に少ない

④ 因果解釈の強さ(EBE的評価)

観点評価
時系列◎(7歳 → 11歳)
交絡調整◎(PSM+多数変数)
逆因果△(完全排除は不可)
因果断定✕(観察研究)
教育的示唆

👉 「因果を断定はできないが、保護的関連を示すエビデンス」


⑤ 子育て・動画用の一文要約

「7歳で“楽しみとして”本をよく読んでいた子どもは、
同じ背景の子と比べて、11歳時点で情緒の問題が少なかった」
――イギリス全国追跡研究より

論文

Posted by risan


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