ぼーっとしている子ほど、創造性が育つ!?【Mann, 2014】
前回は以下
この論文を読もうと思ったきっかけ
朝の忙しい時間、りーたん(8歳)は、ドリルをやらずに、ぼーっとしていることがあります。朝にドリルをやってねとお願いしているのは親であるりさおなのですが、
「ぼーっとしていないでドリルをやって下さい!」
と言いたくなってしまうのですが、何回も声かけするのも面倒なので、
ぼーっとしている時間も大事なのではないか?
という疑問点が出てきました。そこで、今回、ぼーっとしていることにも意味があるよという論文を、ChatGPTとGeminiに探してきてもらいました。今回の論文は“空想(マインドワンダリング)”が創造性に関与することを示しており、これは後の脳科学研究で
デフォルトモードネットワーク
と関連づけられている状態です
論文の題名とリンク

Mann, S., & Cadman, R. (2014). Does being bored make us more creative? Creativity Research Journal, 26(2), 165–173. https://doi.org/10.1080/10400419.2014.901073
https://psycnet.apa.org/record/2014-19753-005
退屈することは創造性を促進するのか?
NotebookLMによる解説










PICO/PECO
🧠 PICO分析(介入的に整理)
※ 本研究は厳密なRCTではありませんが、
**「条件操作 → 結果比較」**があるため、PICO形式で整理可能です。
P(Population:対象)
- 健康な成人参加者
- Study 1:80名
- Study 2:90名
- すべて18歳以上
- 一般成人(学生・地域住民、子どもではない)
I(Intervention:介入・曝露)
- 退屈な活動(boredom induction)
- 電話帳の番号を書き写す(退屈な書字)
- 電話帳を読むだけ(退屈な読書)
※ 約15分間
C(Comparison:比較)
- 退屈な活動を行わない対照群
- 退屈課題なしで、直接創造性課題を実施
O(Outcome:結果)
- 創造性(creative potential)
- アイデアの数(fluency)
- アイデアの質(creative usefulness)
- 使用された課題:
- 発散的思考課題(Alternative Uses Task)
- 結果想像課題(Consequences Task)
- 収束的課題(Remote Associates Test 型)
PICO結論(要約)
- 退屈な活動の後
👉 創造的アイデアの数が有意に増加 - 特に
👉 「退屈な読書」後は、創造性の質も向上 - 収束的課題では
👉 読書型退屈のみが有意な改善
🔍 PECO分析(環境・曝露として整理)
※ 子育て・教育文脈では PECO の方がより自然です。
P(Population:対象)
- 一般成人(18歳以上)
E(Exposure:曝露)
- 意図的に“何もしない/退屈な状態”に置かれる
- 単調で刺激の少ない活動
- 注意が外界から内的思考へ向かいやすい状態
C(Comparison:比較)
- 退屈な状態を経由しない場合
- 刺激的・目的的活動から直接課題に入る場合
O(Outcome:結果)
- 創造性の向上
- アイデアの量
- アイデアの有用性・創造的質
PECO的解釈(教育・子育て向け)
- 「何もしない・ぼーっとしている状態」への曝露は
- 創造性を低下させるどころか
- 条件によっては高める可能性がある
- 背景メカニズムとして
👉 **空想(daydreaming/マインドワンダリング)**が示唆される
⚠️ EBEとして必ず伝えるべき限界
- ❌ 子どもを対象にした研究ではない
- ❌ 長期的効果は不明
- ❌ 脳活動(DMNなど)は直接測定していない
- ✔️ 短時間・条件付きでの因果的示唆
🎯 EBEチャンネル用・一文まとめ(使いやすい)
成人を対象とした実験研究では、
意図的に“退屈な時間”を経由すると、
創造的なアイデアの量や質が高まることが示されました。
これは、子どもの「何もしない時間」を
一概に否定すべきでない可能性を示唆します。







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