学力を下げていたのはスマホじゃない。 “本当に危ないスクリーン”【Adelantado-Renau, 2019】
前回は以下
この論文を読んだきっかけ

上の本を読んだときに、以下の図が出てきて、「スマホは子供に持たせたくないなあ」と思っていました。
しかし、りーたんは、小学1年生から、学校の授業でタブレットを使うようになりましたし、2026年現在は自分のiPadをBYOD(Bring Your Own Device)で購入し、授業でも使用しています。スマホは今のところ買い与えていませんが、iPadは学力低下につながらないのだろうかと不安になったので、スクリーンタイムと学力の関係についての論文をChatGPTに探してもらいました。
論文の題名とリンク

Adelantado-Renau M, Moliner-Urdiales D, Cavero-Redondo I, Beltran-Valls MR, Martínez-Vizcaíno V, Álvarez-Bueno C. Association Between Screen Media Use and Academic Performance Among Children and Adolescents: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Pediatr. 2019 Nov 1;173(11):1058-1067. doi: 10.1001/jamapediatrics.2019.3176. PMID: 31545344; PMCID: PMC6764013.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31545344
スクリーンメディアの使用と児童・青少年の学業成績との関連性:系統的レビューとメタ分析
NotebookLMによる解説















PICO/PECO
アップロードいただいた Adelantado-Renau et al., 2019(JAMA Pediatrics) をもとに、PICO / PECO分析を整理します。
🔹 PICO分析(臨床・教育介入の視点)
※本研究は**介入研究ではなく観察研究(横断研究のシステマティックレビュー+メタ解析)**ですが、
「もし介入として考えるなら」という視点で整理します。
P(Population)
- 4〜18歳の 小児・思春期の子ども
- 就学前〜小学校・中学校・高校相当
- 世界23か国、約48万人
I(Intervention / Exposure)
- スクリーンメディア利用時間・頻度
- テレビ視聴
- ビデオゲーム
- インターネット利用
- コンピュータ利用
- 携帯電話利用
- 総スクリーン時間(複合)
C(Comparison)
- スクリーン利用が少ない群
- または利用しない/短時間の群
O(Outcome)
- 学業成績
- 総合成績(Composite score)
- 言語(国語・読解)
- 数学
- 学校成績・標準化テスト結果
📌 PICO的結論
- 総スクリーン時間 → 学業成績との明確な関連なし
- テレビ視聴・ビデオゲーム → 学業成績と負の関連
🔹 PECO分析(疫学研究としての正式整理)
こちらの方が、この論文の性質により正確です。
P(Population)
- 4〜18歳の児童・思春期青少年
- 一般集団(特定疾患なし)
E(Exposure)
- スクリーンベース行動の時間・頻度
- テレビ視聴時間
- ビデオゲーム時間
- インターネット使用時間
- 総スクリーン時間
C(Comparator)
- よりスクリーン利用時間が短い群
- または利用が少ない群
O(Outcome)
- 学業成績(成績・テスト・学業達成)
📊 主要アウトカム(PECO的まとめ)
| 曝露 | 結果 |
|---|---|
| 総スクリーン時間 | ❌ 学業成績と有意な関連なし |
| テレビ視聴 | ⬇ 総合成績・言語・数学で有意な低下 |
| ビデオゲーム | ⬇ 総合成績で有意な低下 |
| 年齢差 | 思春期で負の関連がより強い |
⚠️ 解釈上の重要ポイント(YouTube解説向き)
- 因果関係は証明できない(横断研究のみ)
- 「スクリーン時間=悪」ではない
👉 内容・目的・文脈が重要 - 教育目的のインターネット使用は
正の関連を示す研究も存在 - 家庭環境・親の関与が十分に調整されていない研究が多い
🎥 「東大理三夫婦の子育てエビデンス研究所」向け一言要約
「スクリーン時間そのものより、
何を・どう使っているかが学力を左右する」








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