才能褒めより努力褒めの論文をGoogle NotebookLMに解説してもらう【Mueller & Dweck, 1998】
前回は以下
論文の題名とリンク
Mueller CM, Dweck CS. Praise for intelligence can undermine children’s motivation and performance. J Pers Soc Psychol. 1998 Jul;75(1):33-52. doi: 10.1037//0022-3514.75.1.33. PMID: 9686450.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/9686450/
知能への称賛は子供の動機づけとパフォーマンスを低下させる可能性がある
PICO/PECO
この研究は、子供に対する「ほめ方(能力への称賛 vs 努力への称賛)」が、その後の動機づけ、達成目標、および失敗への反応にどのような影響を与えるかを検証したものです。
| 項目 | 内容 |
| P (Population) 対象 | 小学5年生の児童 (米国の公立学校に通う10歳〜12歳の子供たち) 詳細は以下の通りです: * 属性: 農村部(中西部)と都市部(北東部)の学校、多様な民族的背景(白人、アフリカ系、ヒスパニック系など)を含む 。+4 * 規模: 計6つの研究を実施。 Study 1: 128名 Study 2: 51名 Study 3: 88名 Study 4: 51名 Study 5: 46名 Study 6: 48名 |
| I/E (Exposure/Intervention) 介入・要因 | 「知能(能力)」に対する称賛 課題成功後に、その結果を子供の「賢さ(smartness)」に帰属させるほめ言葉を与える。 * 具体的な言葉: “Wow, you did very well on these problems. You got [number] right. That’s a really high score. You must be smart at these problems.“(わあ、よくできたね。[数]問正解だよ。本当に高い点数だね。君はこの問題が得意で頭がいいんだね。) +1 |
| C (Comparison) 比較対照 | 「努力」に対する称賛、または 対照群(称賛のみ) 1. 努力への称賛群: 課題成功後に、その結果を子供の「努力(hard work)」に帰属させるほめ言葉を与える。 * 具体的な言葉: “… You must have worked hard at these problems.“(…君はよく頑張って解いたんだね。) 2. 対照群(Control): 高い点数であることだけをほめ、理由は言及しない。 * 具体的な言葉: 帰属メッセージなしで点数の高さだけを伝える 。 |
| O (Outcome) 結果・アウトカム | 動機づけ、パフォーマンス、失敗への反応 1. 達成目標の選択: 「知能」をほめられた子供は、学びよりも「賢く見せること(パフォーマンス目標)」を選び、「努力」をほめられた子供は「学ぶこと(学習目標)」を選んだ 。+1 2. 失敗後の反応(持続性・楽しみ・帰属): 困難な課題で失敗した後、「知能」をほめられた子供は、「努力」をほめられた子供に比べて、課題への持続性(persistence)と楽しみ(enjoyment)が著しく低下した 。また、失敗の原因を「能力不足(low ability)」に帰属させる傾向が強かった 。+3 3. 失敗後のパフォーマンス: 「知能」をほめられた子供は、失敗後の課題成績が低下したが、「努力」をほめられた子供は成績が維持または向上した 。+1 4. その他(情報の選択・正直さ・知能観): * 情報探索: 「知能」をほめられた子供は、学習戦略よりも「他人の点数(順位)」を知りたがった 。 * 正直さ: 「知能」をほめられた子供の38%が、他者に自分の点数を報告する際に嘘をついた(点数を水増しした)。対して「努力」群は13%のみであった 。 * 知能観: 「知能」をほめられた子供は、知能を「固定的で変えられないもの(entity theory)」と捉える傾向が強まった 。+1 |
分析の要約
この一連の研究は、「頭がいいね」というような**能力への称賛(Intelligence Praise)**が、一見ポジティブに見えても、子供たちに「パフォーマンスが自分の知能の証明である」というメッセージとして受け取られることを示しています。
その結果、子供たちは失敗を恐れて学習機会を避け(パフォーマンス目標の採用)、困難に直面した際に「自分は頭が悪いからできない」と結論づけ(能力帰属)、意欲と成績を落としてしまいます。
対照的に、**努力への称賛(Effort Praise)**を受けた子供たちは、失敗を「努力不足」と捉え、粘り強く取り組み、パフォーマンスを向上させることが示されました。
NotebookLMによる解説


















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