スマホを取り上げる前に、睡眠と朝食を!【Orben, 2019】
前回は以下
Contents
この論文を読んだきっかけ
前回、スマホで学力低下するかどうかの論文を読みましたが、こちらは、スマホで幸福度(ウェルビーイング)が上下するかについての論文です。
論文の題名とリンク

Orben A, Przybylski AK. The association between adolescent well-being and digital technology use. Nat Hum Behav. 2019 Feb;3(2):173-182. doi: 10.1038/s41562-018-0506-1. Epub 2019 Jan 14. PMID: 30944443.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30944443
青少年の幸福とデジタル技術の利用との関連性
NotebookLMによる解説














🧩 PICO / PECO 分析
Orben & Przybylski (2019)
The association between adolescent well-being and digital technology use
(Nature Human Behaviour)
✅ PICO(介入的に考える枠組み)
本研究は介入研究ではないため、概念整理用PICOとして使用
P(Population)
- 青少年(adolescents)
- 主に 米国・英国
- 大規模社会調査データ
- 総サンプル数:約 355,000人
I(Intervention / Exposure)
- デジタル技術の利用
- スマートフォン
- SNS
- デジタルメディア使用時間・頻度
- 自己申告ベースの使用量
C(Comparison)
- デジタル利用が少ない群
vs - デジタル利用が多い群
(連続変数として解析)
O(Outcome)
- Well-being(幸福・主観的幸福感)
- 生活満足度
- 精神的健康指標
- 心理的ウェルビーイング
PICO的結論
- デジタル利用と幸福の間に
👉 統計的には関連あり - しかし
👉 効果量は極めて小さい(最大でも約0.4%の分散) - 実生活で意味のある影響とは言いにくい
✅ PECO(疫学・観察研究として正確)
P(Population)
- 青少年(adolescents)
- 米国・英国の代表的縦断/横断データ
- n ≈ 355,358
E(Exposure)
- デジタル技術利用量
- SNS
- スクリーン時間
- 電子的メディア利用頻度
C(Comparator)
- 利用量が少ない群
または - 利用しない/最小限の群
O(Outcome)
- 主観的幸福(well-being)
- 精神的健康指標
PECOとしての主要結果
- 負の関連は 一貫して検出
- しかし
- 効果量は 非常に小さい
- 身長・睡眠・いじめなどと比べて影響は微弱
- 政策介入(スマホ規制)を正当化する根拠にはならない
🎯 この論文の「EBE的に重要な点」
✔ 強いポイント
- 超大規模サンプル
- 分析の透明性
- 著者自身が誇張を否定
⚠ 限界
- 観察研究(因果は言えない)
- 自己申告データ
- 「使い方」「文脈」は十分に評価できていない
🎥 YouTube用・一言まとめ(超重要)
「スマホは幸福を壊す」というより、
“幸福を決める要因の中で、スマホの影響はかなり小さい”






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