【縦断40年】逆境に勝った子どもに共通する“保護因子”【Werner, 1993】
前回は以下
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この論文を読んだきっかけ
人は誰でも失敗します。その逆境に負けない、しなやかさをレジリエンスと言い、「非認知能力」のひとつと言われています。レジリエンス研究で一番有名な論文を、ChatGPTに聞いたら、この論文を探してきてくれました。
論文の題名とリンク

Werner, E. E. (1993). Risk, resilience, and recovery: Perspectives from the Kauai Longitudinal Study. Development and Psychopathology, 5(4), 503–515. https://doi.org/10.1017/S095457940000612X
https://psycnet.apa.org/record/1994-29298-001
リスク、レジリエンス、そして回復:カウアイ島縦断研究からの視点
NotebookLMによる解説















PICO/PECO分析
🔹 PECO(観察研究としての整理)
P(Population)
1955年にハワイ・カウアイ島で出生した全出生児コホート(n=698)
特に高リスク群(貧困、周産期ストレス、家庭内不和、親の精神病理などを複数有する児)
E(Exposure)
複数のリスク要因への曝露
- 周産期ストレス
- 慢性的貧困
- 家庭内不和・親の精神疾患・アルコール依存
- 養育環境の不安定さ
C(Comparison)
- 同じ高リスク条件下でも
- レジリエントに適応した群
- 学習・行動・精神的問題を呈した群
との比較
(また一部で低リスク群との比較も含む)
O(Outcome)
青年期〜成人期(18歳・32歳)における適応状態
- 精神疾患・非行・犯罪歴
- 学業・就労・対人関係
- 自尊感情・自己効力感
- 「有能で思いやりのある成人」への到達 여부
🔹 PICO(介入的に読み替えた整理:教育・子育て文脈向け)
P(Population)
複数の生物学的・社会的リスクを抱える子ども
I(Intervention / Protective factors)
以下の保護因子の存在
- 気質的特性(社交的・自律的・扱いやすい)
- 安定した養育者との愛着
- 教師・祖父母・地域の大人など家族外の支援者
- 学業スキル(特に読解力)
- 自尊感情・内的統制感
- 青年期・成人期の「機会の開放」(進学、軍隊、宗教、就労)
C(Comparison)
同様のリスクを抱えるが、上記保護因子を欠く子ども
O(Outcome)
成人期における良好な社会適応
(精神疾患・犯罪・社会的孤立が少なく、安定した仕事・人間関係を持つ)
🎯 一言まとめ(EBE向け)
「リスクが高くても、人生の軌道は“保護因子の連鎖”で変えられる」
出生直後から青年期・成人期までの縦断データでレジリエンスを実証した古典的研究。






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