勉強より演劇部!成績が伸びた子どもたちの“意外すぎる共通点”【Catterall, 2012】
前回は以下
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この論文を読んだきっかけ
4年くらい前に、「新版 世界で活躍する子の<英語力>の育て方」の第1版を読んで、「わが子の英語教育方法はこれだ!」と思い、やってきました。最近、新版が発売されたとのことで、読んでみました。第1版と比較してあまり大きな違いは無いですが、読むべき本の具体例が増えていて、参考になりました。以前このブログでも、第1版の感想を記載しています。
この本では、
英語を鍛えるためには、フォニックスを勉強しながら、あとはとにかく本を音読しまくり、その後も本を読みまくりましょう!
というお話なのですが、もう一つ、
演劇部の子が、英語ができるようになりやすい!
と書いてあったことも印象的でした。ということで、演劇と成績についての論文があるか調べてみて、今回の論文が見つかりました。
りさおは幼稚園から高校生までピアノを習っていましたが、この論文によると、子どものときに芸術をやっていると専門職につきやすいとのことですので、ピアノをやっていたことと、専門職(医師)になったことと、関係があるのかもしれません。
論文の題名とリンク

Catterall, J. S., Dumais, S. A., & Hampden-Thompson, G. (2012). The arts and achievement in at-risk youth: findings from four longitudinal studies (Research Report No. 55). National Endowment for the Arts.
https://www.arts.gov/sites/default/files/Arts-At-Risk-Youth.pdf
リスクのある若者の芸術と学業成績:4つの縦断研究からの知見(研究報告書No. 55)
NotebookLMによる解説














PICO/PECO分析
📌 PECO分析(推奨)
P(Population:対象)
- 米国の子ども・青年
- 主に 低社会経済的地位(Low SES / at-risk youth)
- 4つの全国縦断データベースを使用
- NELS:88
- ECLS-K
- ELS:2002
- NLSY97
E(Exposure:曝露)
- 高い芸術関与(High arts engagement)
- 演劇・音楽・ダンス・美術などの授業履修
- 課外活動(演劇部、バンド、合唱、舞台出演など)
- 継続性・頻度・リーダー経験を加味したスコア
- 各データベース内で
- 上位 12.5%(または四分位) を「High arts」と定義
C(Comparison:比較)
- 低い芸術関与(Low arts engagement)
- 芸術科目の履修・参加が最小限
- 同一データベース内・同一SES階層で比較
051_演劇と専門職就職率Catterall2012
O(Outcome:アウトカム)
① 学業成績
- GPA上昇
- 標準化テスト(読解・作文・科学・数学)スコア向上
- 高校卒業率↑
- 大学進学率・学位取得率↑
② 教育・キャリア志向
- 大学進学希望↑
- 専門職志向の専攻選択↑
- 医療・教育・専門職を志向する割合↑
③ 市民性・社会参加
- ボランティア参加↑
- 投票・政治参加↑
- 新聞購読・読書・図書館利用↑
051_演劇と専門職就職率Catterall2012
📘 補足:PICO形式で書くなら
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| P | 低SESの子ども・青年 |
| I | 学校内外での演劇・音楽・美術などへの継続的参加 |
| C | 芸術活動への参加が少ない/ほぼない群 |
| O | 学業成績、大学進学、専門職志向、市民的関与 |
ただし著者自身も強調している通り、
👉 因果関係ではなく相関(correlation) の研究です。
051_演劇と専門職就職率Catterall2012
🎯 教育・発信で使うときの一文まとめ(便利)
「米国の大規模縦断研究では、低SESの子どもほど、演劇や音楽など芸術活動への継続的参加が、学業成績・大学進学・市民性のすべてと強く関連していました。ただし、これは因果ではなく相関です。」







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