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子どもがスマホで闇(やみ)バイトに巻き込まれないために特殊詐欺と強盗について調べてみる

7歳のりーたんは、小学校の指示でiPadを購入し、SNSの一つであるYouTubeを見ています。早速、親子でスマホルール会議を開いて、iPad使用ルールを決めました。すごく気になるのは、年齢的にはもう少し先かもしれませんが、スマホひとつあれば、簡単に、XやInstagramを通じての闇バイトに巻き込まれるという事実です。2024年現在、強盗事件のニュースを聞く機会が増えている気もします。

ということで、スマホを持ち始めたわが子が、闇バイトの加害者、被害者になることをできる限り避けるために、特殊詐欺と強盗について、何冊か本を読んでみました。

闇バイトとは

闇バイトとは、特殊詐欺(オレオレ詐欺など)、強盗などの犯罪行為をしてお金を稼ぐアルバイトのことです。

2024年現在、闇バイト(犯罪)の流れは、以下のようなことが多いそうです。

  1. スマホで、#闇バイト、#高収入 などとXやInstagramで検索すると、一見、普通のアルバイトのように募集されており、応募する
  2. X上で、DM(ダイレクトメッセージ)?などで応募すると、「テレグラム」または、「Signal」といった、通信内容が暗号化される通信アプリをインストールして、そのアプリ上で連絡をするよう指示される
  3. 最初に、「身元確認が必要ですから」との理由で、「運転免許証」の写真や、氏名、住所、その他、個人情報を送るよう指示が来る
  4. しばらくすると、「何時何分に〇〇駅のロッカーの何番を、この暗証番号であけて、中のクレジットカードと暗証番号を使って、ATMでお金を〇〇万円引き出してください。その後、〇〇公園の個室トイレで待っていて下さい。トイレのドアが3回ノックされたら、引き出したお金をその人に渡してください。」などの指示が来ます。これは、特殊詐欺の「受け子」という役割の犯罪行為になります。ちなみに、100万円引き出して、「受け子」の取り分は数万円だそうです。
  5. 犯罪行為の実行を拒否しようとすると、「お前の運転免許証をXに晒すぞ!」「警察に通報するぞ!」「家族を殺すぞ!」と脅して、逃げられないようにします。
  6. 指示はどんどんエスカレートしていき、「何時何分に〇〇に集合して、その後、また指示を出す。」と言われ、集合すると、「今から〇〇へタタキ(強盗)に入れ!」との指示が来ます。そして、殺人強盗の実行犯へと仕立て上げられてしまいます。

ちなみに、実行犯からは、「テレグラム」や「Signal」から命令を出してくる人物の氏名も全く分かりません。

  • 特殊詐欺で、被害者から直接お金やクレジットカードをだまし取る「受け子」
  • クレジットカードを使ってATMから現金を引き出す「出し子」(受け子と出し子をあわせて、UDといいます。)
  • 強盗の実行犯

これらは、名前も分からない「リーダー」から、「テレグラム」や「Signal」を通じて犯罪行為の指示を受け、なけなしの報酬をもらい、しょっちゅう警察に逮捕されるということになります。

リーダーは逮捕されず、「受け子」「出し子」「強盗実行犯」が、どんどん供給されて、事件が繰り返されるということを繰り返しているのが現状です。警察庁は、2023年、Xや求人サイトなどを利用して「闇バイト」の実行役を募集するなどして、特殊詐欺や強盗といった様々な犯罪を行う、緩やかに結びついた集団を、

と命名し、対策に乗り出しています。

特殊詐欺とは

被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ、指定した預貯金口座への振込みその他の方法により、 不特定多数の者から現金等をだまし取る犯罪(現金などを脅し取る恐喝も含む)を「特殊詐欺」といいます[1]。

出典:ルポ 特殊詐欺 2022

参考文献


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