最近興味があることと読書感想文(2025年5月)

子育てと自分の人生のために、りーたんが0歳の頃から、子育て本を読み漁っています。
最近は、以下の項目に興味があります。
- 発達特性(発達障害、発達凹凸)、行動遺伝学
- 自分のやりたいことの見つけ方(自己分析)
- 睡眠
- STEAM教育
- 生成AIアプリのノーコード開発
- 免疫についての知識のアップデート(2023年時点、特に制御性T細胞)
Contents
発達特性(発達障害、発達凹凸)、HSP(Highly Sensitive Person)、行動遺伝学

- 教育は遺伝に勝てるか? 2023:
- 発達障害のいま 2011:
- 発達障害の子どもたち 2007:
- 発達障害で「ぐちゃぐちゃな私」が最高に輝く方法 2023:ASDかつADHDでナレーターとしてバリバリ働いている方の自伝です。読んでいて、すごく励まされます!
- イラストでわかる 特性別 発達障害の子にはこう見えている 2023
- イラストでわかる シーン別 HSPにはこう見えている 2024
- マンガでわかる 発達障害 特性&個性 発見ガイド 2018
- 眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話 2024:子育てするにあたり、遺伝の話は避けて通れません。親から子へ何らかの形質(背の高さや性格など)が伝わる現象のことを遺伝といいますが、細胞の核の中にあるDNAがその役割を果たしていると言われています。ヒトゲノムである核内DNA以外にも、母から子へミトコンドリアが受け継がれていたり、おそらく、皮膚や腸内の細菌叢、ウイルスなども伝えられていそうですが、それについては、「疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた」に、「メタゲノム解析」という考え方があるそうです。がしかし、メタゲノム解析は、2024年現在、1回あたり、なんと2兆円もかかるそうで、まだ研究は先になりそうです。
- 子どもの敏感さに困ったら読む本:児童精神科医が教えるHSCとの関わり方 2017:2017年時点で、病気ではないのですが、世の中の約20%の人が、HSP(Highly Sensitive Person)といって、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」だそうです。例えば「音」に敏感な人は、教室の人の話声に耐えられないため、イヤーマフ(耳栓?)を常時装着して、ようやくなんとか過ごせるそうです。HSPの子ども版を、HSC(Highly Sensitive Child)といって、自分でも何に敏感で、困っているのかわからない場合もあるのだそうですが、そのHSCについて詳しく説明があります。子どもが赤ちゃんの頃から、急に泣くことが多かったり、かんしゃくを起こすことが多いとき、もしかしたら、例えば音に敏感で、特定の音などに生理的に耐えられなくて、機嫌が悪くなっている可能性もあるのだなと思いました。なお、HSP(Highly Sensitive Person)の人は、自分でも何に敏感なのか気づいていないことも多々あるそうです。そういえば、5歳の「りりー」は、起床後に、朝食までの時間にドリルを一人でやっているのですが、隣に「りーたん」が来て、ライトをつけると、「ライトがまぶしくてドリルの文字が読めない!」と言って、かんしゃくを起こします。光過敏性とかあるのかな???
- THE CHILD CODE「遺伝が9割」そして、親にできること わが子の「特性」を見抜いて、伸ばす 2024
かんしゃく、アンガーマネジメント、気持ちに関すること
現在5歳の「りりー」は、朝起きた時や、夕方も、ほぼ毎日、「かんしゃく」を起こすことが多いです。また、7 歳の「りーたん」は、カッとなって手を出してしまうことがあります。そもそも、これらの問題を解決するために、「発達特性」や「行動遺伝学」についての本を読み始めたのでした。
どのようにしたら子どもの「かんしゃく」を抑えることができるのか、また、そもそも、教育や環境を変えることで、「かんしゃく」の頻度や時間を減らすことができるのか、いろいろな本を読んで試していますが、まだまだなかなかうまくいきません。「りりー」と一緒に「アンガーマネジメント」の絵本を読んだり、「りさこ」が食べ物をすごく工夫したりしてくれています。引き続き、りりーが「かんしゃく」で損をしないように、できる範囲でトライしていきたいと思います。
- HSC子育てあるある うちの子は ひといちばい敏感な子! 2018:
- 発達障害児のかんしゃく・多動に悩んだ私が7年かけてやっとわかった3カ月以内で自然と落ち着く世界最強のおやつ: ASD・ADHDの息子に学んだ究極のおやつガイド 2023:
- キミは、「怒る」以外の方法を知らないだけなんだ 2022:親には超お勧めの本です。最初に4コマ漫画があって、その部分だけでも、子どもに読み聞かせをして、「怒ってもいいけど、その怒りをいま表現するかどうかは、この本を参考にして、自分で決めようね」と子どもと話しています。とても良い本なのですが、振り仮名がふっていないので、子どもに読んであげることが必須となります。
- マンガでわかる スマホ脳の恐怖 2024:子どもがYouTubeの特定のチャンネルが大好きなのですが、その動画を見た1時間後くらいに決まって、2人とも不機嫌になっているような気がしてなりません。ドーパミンが出まくっているのかなと疑い、スマホ脳に関する本も読んでいます。電子書籍が見つからず、単行本を購入して、その後、7歳の「りーたん」が読んだあと、どこかへ行ってしまいました。これから、5歳の「りりー」と一緒に読んでみたいと思います。
子どもと一緒に読む本
- かいじゅうポポリは こうやって いかりをのりきった かいじゅうとドクターと取り組む2 怒り・かんしゃく 2023:「りりー」の怒りが鎮まって落ち着いてから、2人でこの本を読んでいます。最初は読み聞かせをしていたのですが、6回目くらいから、「りりー」は自分で黙読し始めました。現時点では、この本を繰り返し読んだからといって、「りりー」がかんしゃくをおこす頻度が減っている感じではないですが、できることから、「りりー」と一緒にやっていきたいと思います。
- こころキャラ図鑑 2020:怒りたくなったとき、怒りの原因はどのような気持ちなのか、また、それ以外でも自分の気持ちを言葉で表現できるように、子どもと一緒にこの本を読んでみたいと思います。
- じぶんのきもち ともだちのきもち 2024:
自分のやりたいことの見つけ方(自己分析)

「自分の本当にやりたいことを見つけてがんばれ!」と昨今言われていますが、正直、私にとっては難しすぎです。自分でさえ、何をやりたいかよくわからないのに、子どもに、「何をやりたいの?」と聞くのは、パワハラな気もします。ドリーム・ハラスメントという言葉もあります[]。ということで、少しでも参考になることがあればと思い、やりたいことの見つけ方について、本を読んでみました。
- Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい! 2022:
- 世界一やさしい「才能」の見つけ方 一生ものの自信が手に入る自己理解メソッド 2023:この本の「才能」の定義である「つい、やってしまうこと」は、「眠れなくなるほど面白い 図解 遺伝の話」p95 努力の、③遺伝の現われとしての「努力」、つまり、『特定のことを意識せずとも四六時中考え、永続的にやり続けてしまう行動(周囲からは努力に見えるが、当人にとっては自然な行動)』のことのようです。この「才能」の見つけ方について、超具体的な方法が記載されています。なんとかこの、「才能」を見つけてみたいです。お勧めです。
- 得意なことの見つけ方 自分探しにとらわれず、すぐに行動できる技術 2025:著者の澤円氏は、ADHDと診断を受けたそうです。「とりあえず、観察して、行動してみて、振り返り、次に生かす」という考え方のようです。ADHD気質の人には、ぜひ、このやり方が良さそうです。
- 1万人の才能を引き出してきた脳科学者が教える 「やりたいこと」の見つけ方 2023:
- かくれ繊細さんの「やりたいこと」の見つけ方 2022:HSS型HSPの人を、「かくれ繊細さん」と呼ぶそうです。
疲労と睡眠
「疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた」では、「疲労」と「疲労感」の定義から始まりますが、本書では
疲労感:「疲れた」という感覚
疲労:疲労感の原因となる「体の障害や機能低下」
と定義しています。マウスの実験の結果、
疲労:転写因子eIF2α(イーアイエフツーアルファ、eukaryotic initiation factor 2、真核生物翻訳開始因子2)のリン酸化による細胞の障害
ということをつきとめ、
- 疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた 2023
- 眠れなくなるほど面白い 図解 睡眠の話 2021:睡眠は、就寝後の1回目の深い睡眠がすごい大事だとそうです。
- 疲労ちゃんとストレスさん 2019:上記の「疲労とはなにか」の内容のうち、「生理的疲労」「疲労感」について、マンガと文章で分かりやすく解説があります。続きの「病的疲労」についてのマンガは、以下のホームページでマンガで超わかりやすく解説してくださっています。超お勧めです!
STEAM教育
「算数嫌いな子が好きになる本 増補改訂版 小学校6年分のつまずきと教え方がわかる」は、さっそく、3桁÷2桁の数の割り算の筆算が分からないと悩んでいた「りーたん」に、
「割り算の筆算は、(1)たてる (2)かける (3)ひく (4)おろす だよ!」
と本書p37を見せながら説明したら、わかってくれたようでした。もちろん、翌日には忘れているので、地道に繰り返し計算練習をしてもらっています。
- 算数嫌いな子が好きになる本 増補改訂版 小学校6年分のつまずきと教え方がわかる 2023
- 小学校6年間分の計算がスッキリわかる本 速く、正確に解けてミスも減る! 2020:本書では、小学1年~3年生の「計算の基礎」を、毎日繰り返し少しずつ練習することにより、完璧に迅速にできるようにしておくことが大切だと言っています。現在、7歳のりーたんと、5歳のりりーには、毎朝、数問ずつ計算ドリルをやってもらっており、これは良いことなのだなあと少し安心しました。
- 工作でわかるモノのしくみ: AI時代を生きぬくモノづくりの創造力が育つ (子供の科学STEM体験ブック) 2018:7歳の「りーたん」のために、STEAM教育のうちの、Engineering(技術?工作?)の本を買って渡したら、軽く読んでくれたようです。実際に、何か作ったりはしていませんが、先日、超小型ドローンとプラレールを組み合わせて、「プラレール運転台」を作っていました。
個人的に、7歳の「りーたん」に算数について教えるときには、
定義:数学用語の意味。これを覚えないと問題文の意味が理解できないので、繰り返し暗唱して覚えるしかない。
定理(公式):定義から導くことができるけど、問題を解くときには時間短縮のために覚えておいたほうがよいもの。
ことを繰り返し伝えています。例えば、いまやっている、38÷5などの「割り算」であれば、りーたんに、
- 割り算の定義は? → かけ算の逆
- かけ算の定義は? → 足し算(実際は、九九の丸暗記が必要)
- (足し算の定義は難しくてお父さんにもよく分からないので、小学校の間はごまかします。と伝えています。)
と答えてもらった後、
- 5 かける いくつ が38に近くなりそう? → 5×6=30、5×7=35、5×8=40だから、商は7
- そうだね!じゃあ「あまり」はいくつ? → 38-35=3
と答えてもらいながら、やっています。
とにかく算数を楽しんでほしい!
という思いがあるので、「りさお」は、算数を教えているときには絶対に怒らないようにしています。
生成AIアプリのノーコード開発
この本を読んで初めて知ったのですが、Difyというサイトを利用すると、プログラミングの知識無しで、生成AIを利用したアプリの開発ができるそうです。予想はしていましたが、2025年時点でここまできたのかといった感があります。本書を読むと、プログラミングの知識が全くない人でも、「クリック」と、「プロンプト(言葉で生成AIにやってもらいたいことを指示する文章)」の入力+αだけで、社内用チャットボット(RAGを利用したもの)などの作成ができるようになります。これなら、ある程度の簡単なアプリであれば、プログラマーでなくても作れてしまいます。無料でも少し触れるらしいので、私も本書を読みながらDifyを触ってみたいと思います。LangChainはプログラマー用、Difyは一般の人用といったところでしょうか?
- 【この1冊からはじめる】生成AIアプリ開発入門 Dify 徹底活用ガイド 2025:
- ゼロからわかるDifyの教科書 ~生成AI×ノーコードでかんたん業務効率化 2025:
- 生成AIアプリ開発大全――Difyの探求と実践活用 2025:とても良い本らしいのですが、唯一の難点は、Difyのバージョンが1.0.0ではなく、古いバージョンであることらしいのですが、「生成AIアプリ開発大全」サポートページを見れば大丈夫だそうです。
免疫についての知識のアップデート(2023年時点、特に制御性T細胞)

りさおが大学で免疫学の授業を受けて勉強したのは2000年頃。教科書と参考書以外に滅多に本を読まなかった私が、「好きになる免疫学:私が私であるしく」(2001年)を読んで、免疫学って面白いなあと思ったり、医師国家試験の勉強のときに、「病態生理できった内科学 Part3 血液疾患」(1996年)を読み、外からやってきた細菌をやっつけるための免疫システムですが、VDJ遺伝子再構成のおかげで宇宙から新たにやってきた未知の抗原にも対抗できる可能性が高いことや、免疫の行き過ぎを防ぐためにサプレッサーT細胞などもあるという話がむちゃくちゃ面白くて、参考書を読むだけで感動していた記憶があります。また、利根川進氏が上記のVDJ遺伝子再構成の発見により1987年にノーベル賞を受賞するなど、日本人研究者が世界をリードしているのも親近感がわきます。ただ、その参考書に「2000年現在、免疫システムの研究が進みつつあり、白血球の分類方法も含め、教科書がどんどん書き換えられている。」と記載されており、また、2010年頃「サプレッサーT細胞は無かった!これからは制御性T細胞だ!」みたいな話をちらほら聞いたりしていて、将来、免疫学の知識をアップデートしたいなあと思っていました。就職して以降、インターロイキンとかは病気との関わりで検査項目で見かけることはあっても、研究ではほとんど関わりはありませんでした。
その後、子どもが生まれて、特に下の子の「りりー」(5歳)が、最近、毎日、「はたらく血小板ちゃん」(2020年)の読み聞かせをせがんできます。

そして、Kindleで、「免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか」(2020年)がキャンペーンで半額セールをやっていたので、思わず買って読んでしまいました。2000年から2025年までのあいだに、制御性T細胞、ヒトゲノム解読完了、クリスパーキャス(CRISPR-Cas)システムによるゲノム編集、免疫チェックポイント阻害剤によるがん治療(2018年、オプシーボ開発により本庶佑氏がノーベル賞を受賞)、2020年の新型コロナウイルス感染症など、免疫システムの研究が飛躍的に進んで、臨床応用されていることがよくわかりました。これで、5歳のりりーに、「樹状細胞のおねーさん、ヘルパーT細胞のおにいさん、B細胞の若いおにーさん、ナチュラルキラー細胞の元気なおねーさんは、どうやって、ウイルスとか、がん細胞とかをやっつけるの?」という質問をされても、ある程度自信を持って答えられそうです。
- 免疫の守護者 制御性T細胞とはなにか(2020年):制御性T細胞を発見した坂口志文氏による、その研究の歴史、応用について、専門用語も交えながら詳しく解説されています。内容はかなり難しくて、完全には理解できませんでしたが、モノクローナル抗体や、コンディショナルノックアウトマウスなど、個人的に大学院生時代にお世話になった、なつかしい単語が出てきて、一気に楽しく読むことができました。研究者の生きざま(自分がやりたい研究ができないときに、所属する研究室を変えるか?卒業した研究室のテーマをそのまま研究することは避けざるを得ない、研究費、留学費用をどうするか?次の就職先をどうするか?論文がアクセプトされないけど、ライバルがいて、とにかく英語査読論文でパブリッシュしなければいけないときにどうするか?)も赤裸々に記載されており、これから研究者になろうとしている人にも参考になります。
- 免疫「超」入門 「がん」「老化」「脳」のカギも握る、すごいシステム 2023:免疫チェックポイント阻害薬が「がん」に効果的である仕組みが分かりやすく解説されていますが、同じ薬がアンチエイジングや、痴呆の予防にも効くかもしれないということも興味深かったです。
- 新しい免疫入門 第2版 免疫の基本的なしくみ 2024:免疫学の本なので、コロナ後(2022年以降)の本を読むのは必須だと考え、こちらの本を読みました。自然免疫、獲得免疫のシステムについて、結構難しいところまで詳しく、しかし、なるべく平易に説明されています。腸に免疫細胞がたくさんいるらしく、腸についても知りたくなってしまいました。
不登校
以前、不登校についてはまとめたことがありました。
その後も、我が子が長期休暇があけると、「学校に行きたくない」と言ったりするので、また不登校になったらどうしようという不安がずっとありました。以下のYouTubeを見て、「もう悩まない!不登校・ひきこもりの9割は解決できる」を即買いしました。
この動画でも言っていますが、不登校の解決のための方法として、
- まずは、夫婦で話し合って、どんな方針で不登校を解決するのか、どの機関に相談するのか話し合って、方針を決める。
- 規則正しい生活を送る
その他

「マンガ 統計学が最強の学問である」は、統計学をビジネスに応用する方法について漫画と説明文で学びながら、統計学の基礎についてわかりやすく説明があります。教科書なども含め、今まで統計学の本、主に医療統計の本を何冊か読んできましたが、統計学の本の中では、本書が「統計をビジネスにどのように利用できるのか」について、一番わかりやすかったです。
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