自分と自分の子どもの「発達特性」について学ぶと子育てのストレスが10分の1になるかも?!
2005年に「発達障害支援法」が施行されて以降、日本でも「発達障害」という病気が多くの人に知られるようになりました[1]。「マンガでわかる!発達障害とグレーゾーンの人が見ている世界大全」には、同じ場面の
- 発達障害の子供の周囲の大人が見ている世界
- 発達障害の子供が見ている世界
のマンガが描かれていて、その後に、精神科医による分かりやすい解説があり、その上で、
- 発達障害の子供に対する子育て方法のアドバイス(発達特性に応じた子育て)
- 発達障害の子供、大人本人への、うまく行きていくためのアドバイス
が非常に分かりやすく記載されています。この本を読むと、自分や子どもが、ADHDやASDなんじゃないかと不安になりますが、ちゃんと、対応方法が書かれているので、安心です。また、ADHDやASDと診断されなくても、性格の一部として、普通の人(「定型発達」)とは異なる「発達特性」を持っている人はいくらでもいるように思えました(「グレーゾーン」という言葉もあるようです)。上記のADHDやASDの子の子育て方法のアドバイス、親の心構えが、発達障害ではない子どもの子育てにも、ものすごく役立つと感じたので、その一部だけでも、以下に記載してみたいと思います。
発達特性とは?

「発達特性」とは、得意なことや苦手なことなど、生まれつきその人に備わっている性質・傾向ののことです[2]。生まれつきの脳の個性は、顔や姿と同じように、ひとりひとり違います。勉強、運動、音楽、会話、何においても得意や不得意は人それぞれです[3]。
「発達特性」が強く現れる場合は「発達障害」と診断される場合もありますが、「環境」の違いによって、診断されたりされなかったりです。そのため、自分や子どもをよく観察して、「発達特性」を知り、その特性に応じた「環境」を整えることが、大事になってきます。例えば、子どもの不登校の理由が、子どもの「特性」と、学校の「環境」が合わないのが原因である場合は、無理に登校をさせようと考えるのではなく、本人の特性に応じた「環境」を変える、つまり、教育支援センターや、フリースクールなども選択肢として考慮するのが、生きやすくなるコツとなります。
発達障害とは?
リンク
- マンガでわかる!発達障害とグレーゾーンの人が見ている世界大全 2025
- 発達特性を理解する重要性と、適切なサポートを行う専門職について 2025.3.12
- 「発達特性がある人=発達障害」とは限らない理由
- Microsoft Wordを開発した伝説のプログラマーが発見した「やりたいことの見つけ方」がすごい! 2022
- 発達障害とは? 2025.1.30
- 押さえておきたいDSMのキホン 2023.10.9
- 現在の知的障害に関する国際的な診断基準と、最近の知的障害概念の検討 令和2年
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