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【社会的情動学習プログラム】こどものかんしゃくは『カメのポーズ』で一緒に治す!【Domitrovich, 2007】

https://youtu.be/LvS33PxEvVU

前回は以下

https://risan.jpn.org/?p=8516

この論文を読んだきっかけ

わが子の「かんしゃく」をどうしたら治す、または軽減させることができるのか、悩みの種です。Google Geminiに、就学前の子どもが感情コントロール能力を高めるための具体的なアプローチについてエビデンスについて調べてもらったところ、以下の3つを挙げてくれました。

  1. 社会的情動学習(SEL)プログラムの導入
  2. 感情コーチング(Emotion Coaching)
  3. 「ごっこ遊び」を通じた実行機能の訓練

順番に紹介したいと思います。今回は、1個目の、「メタ認知(自分が怒っていることに気づく)」→「カメさんになりきる」→「振り返り」という手法についての論文です。

論文の題名とリンク

Domitrovich CE, Cortes RC, Greenberg MT. Improving young children’s social and emotional competence: a randomized trial of the preschool “PATHS” curriculum. J Prim Prev. 2007 Mar;28(2):67-91. doi: 10.1007/s10935-007-0081-0. Epub 2007 Jan 30. PMID: 17265130.

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17265130

幼児の社会情動的能力の向上:就学前教育「PATHS」カリキュラムのランダム化試験

NotebookLMによる解説

PICO/PECO

📊 PICO分析(介入研究:RCT)

P(Population|対象)

  • 米国ペンシルベニア州の Head Start に通う
    就学前児(3〜4歳)
  • 主に低所得家庭(low SES)
  • 合計 246名(介入10クラス/対照10クラス)
  • 特別支援ニーズのある児も一部含む

👉 **「困難を抱えやすい集団」**を対象にしている点が重要


I(Intervention|介入)

  • Preschool PATHS Curriculum
  • 期間:9か月(1学年)
  • 実施者:担任教師
  • 内容:
    • 感情語彙の学習
    • 感情認識
    • 自己制御スキル
    • 問題解決
    • カメのテクニック(Turtle Technique)
  • 週1回の正式レッスン+日常保育での一般化

C(Comparison|比較)

  • PATHSを行わない
    通常のHead Start教育(待機対照群)

O(Outcome|評価項目)

🔹 主要アウトカム

  • 感情理解・感情語彙
    • Emotion Knowledge(KEI)
    • 表情認識の正確さ(ACES)
  • 怒りバイアスの低下
    • 「曖昧な表情=怒っている」と誤認しにくくなる

🔹 二次アウトカム

  • 教師・保護者評価による
    • 社会的スキル ↑
    • 社会的引きこもり ↓
  • 攻撃行動・外在化問題
    有意差なし(ベース率が低いため)

結果まとめ(PICO視点)

感情を「言葉で理解する力」が向上
社会的引きこもりが有意に減少
怒りの誤認(anger bias)が減った

❌ 注意・実行機能(短期)は有意差なし
→ 低強度SEL介入としては妥当


📈 PECO分析(発達・予防の因果モデルとして)

この論文、PECOで語ると「教育の価値」が一気に伝わります

P(Population)

  • 社会経済的リスクを抱える就学前児

E(Exposure|曝露)

  • 感情言語・自己制御スキルに系統的に曝露
    • 感情に名前をつける
    • 身体を使ってクールダウン
    • 問題解決を言語化

C(Comparator|対照曝露)

  • 感情を体系的には教えられない通常保育

O(Outcome)

  • 情動調整能力の基盤形成
  • 対人関係の質向上
  • 内在化問題(不安・引きこもり)リスク低下

👉 将来的に
**いじめ・不登校・情緒問題の「予防因子」**になりうる


🎥「1論文1動画」に最適なPICO/PECOメッセージ

動画で刺さる一文にすると👇

「3〜4歳で“怒りの扱い方”を教えると、
その後の人間関係が変わる ― RCTで証明されています」


🧠 この論文の“教育的に強い”ポイント

  • ✔ RCT(エビデンスレベル高)
  • ✔ 幼児期(親が一番知りたい)
  • ✔ 家庭応用が容易
  • 「叱らない=放置」ではないと科学的に説明できる

論文

Posted by risan


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