IQより重要?成績を左右する「心の知能指数」EQの力【MacCann, 2020】
前回は以下
Contents
この論文を読んだきっかけ
最近、「子どもを一流ホワイト企業に 内定させる方法 改訂新版」を読みましたが、この本では、就活に求められる3つの力として、
- IQ(知能指数/Intelligence Quotient)で、「筋道だった思考ができるか」「論理的思考力があるか」などの指数
- EQ(心の知能指数/Emotional intelligence Quotient)です。これはアメリカ・イェール大学のピーター・サロベイ博士とジョン・メイヤー博士が提唱した概念で、「自他の感情を認識し、それをコントロールする力」「他人を尊重し、共感し、配慮する能力」
- 就活力──「就職活動をうまくこなす能力」
が挙げられていました。EQは、非認知能力に近いのかもしれませんが、とりあえず、EQという言葉と、成績についてChatGPTに聞いてみたら、今回の論文にたどりつきました。
論文の題名とリンク

MacCann C, Jiang Y, Brown LER, Double KS, Bucich M, Minbashian A. Emotional intelligence predicts academic performance: A meta-analysis. Psychol Bull. 2020 Feb;146(2):150-186. doi: 10.1037/bul0000219. Epub 2019 Dec 12. PMID: 31829667.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31829667/
感情知能は学業成績を予測する:メタ分析。
NotebookLMによる解説














PICO / PECO分析
P(Population)
- 学生(小学生〜大学生まで)
- N = 42,529
- 158研究 / 1,246効果量
世界中の学生を対象にした研究をまとめたメタ解析
I / E(Intervention / Exposure)
感情知能(EQ / Emotional Intelligence)が高い
EQの3種類が評価された
- Ability EI(能力型)
- 感情を理解・管理する能力
- Self-rated EI(自己評価型)
- 自分のEQをアンケートで評価
- Mixed EI(混合型)
- 性格や社会性も含むEQ
C(Comparison)
EQが低い学生
O(Outcome)
学業成績(Academic Performance)
例
- GPA
- 学校成績
- 標準化テスト
- 学業達成度
結果(Main Result)
EQが高いほど
学業成績は有意に高い
効果量
| EQタイプ | 効果量 |
|---|---|
| Ability EI | r = 0.24 |
| Mixed EI | r = 0.19 |
| Self-rated EI | r = 0.12 |
| 全体 | r = 0.20 |
つまり
👉 EQが高いほど成績が高い
重要ポイント
IQとビッグファイブを統制しても
EQは
追加で成績を説明
| EQタイプ | 追加説明率 |
|---|---|
| Ability EI | +1.7% |
| Self-rated EI | +0.7% |
| Mixed EI | +2.3% |
さらに
重要度ランキング
1️⃣ IQ
2️⃣ 誠実性(conscientiousness)
3️⃣ EQ
著者が提案する3つのメカニズム
EQが高いと成績が上がる理由
① 学習感情のコントロール
- テスト不安
- ストレス
- 挫折
を調整できる
② 学校での人間関係
EQが高いと
- 先生との関係
- 友達との協力
がうまくいく
③ 学習内容と重なる
特に
- 文系
- 言語
- 社会
では
感情理解が役立つ
論文の限界
著者の注意点
- 因果関係は証明できない
- 相関研究
つまり
✔ EQ → 成績
だけでなく
✔ 成績 → EQ
の可能性もある
子育て動画用まとめ
EQが高い子は成績も高い
世界42,000人のデータ
EQは
✔ 学習ストレスを調整
✔ 人間関係を良くする
✔ 勉強の継続力を高める
その結果
👉 成績にも影響する








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