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国際バカロレア(IB)について調べてみた(1)小学校相当PYP(Primary Years Programme)

2024年3月17日

「未就学児の自分の子供は、どこの小学校に行ってもらうか?」

を本気で考えたとき、

2024年のいま、日本を含めた世界にどのような学校があるのか

について、親は本気で調べなければいけない、、、といったたいそうな理由があるわけではありません。とある理由で、最近急に、本気でIB(国際バカロレア)について調べなければならなくなってしまったので、これから順に調べてみようと思います。

国際バカロレア(IB)について調べてみた 目次

(作成中)

PYP(Primary Years Programme)では、ほとんどが探究学習!?

出典:https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/

IBのPYP(Primary Years Programme)は、3歳から12歳の子どもたちに向けた教育プログラムです。

PYPの算数のカリキュラムとして、何年生で何を学ぶのかを調べようとしたのですが、IB が発行している「Mathematics scope and sequence」(学習範囲と順序)を読んでも、なんか、見つかりません。どうやら、履修しなければならない単元というものはないらしいのです。

なぜなら、授業のほとんどが

だかららしいのです。探究学習とほ、探究学習は、「自ら問いを立てて、それに対して答えていく学習」だそうです[6]。

先生が物事を説明する授業ではなく、生徒が自分たちでテーマを決めて、調べて発表していく「探究学習」スタイル

先生は、ファシリテーター的な役割なのでしょうか?詳しくは、連載5: 国際バカロレア幼児初等カリキュラムPYP(3歳~12歳)の基礎知識 を見ていただくと、なんとなくわかった気になります。とにかく、知識詰め込み型とは対極的な授業のようです。

IB PYPのよいところ

新型コロナウイルスや、ChatGPTなど、社会が劇的な変化を起こす時代に、何が問題で、どのように解決していくか、自分で考え、他者と協力して乗り越えていく力がつきやすいようです。

  • 自分で問いを立て、調べて、発表する力がつく
  • 「自分の意見を伝え、相手の意見を聞く」ことを重視している

IB PYPのデメリット

  • 「基礎学力」に対する学習量が少ない[1]
  • 算数が弱い[1]

生徒自身が進んで独学しないと、算数、数学が弱くなってしまうようです。具体的には、算数、数学のテストで良い点が取りにくいらしく、マレーシアのインターナショナルスクールの小学校では、基本はIB PYPに準じた探究型学習を行う一方、数学だけはシンガポール式(詰め込み、演習型?)という学校もあるそうです[1]。

IA PYPコースのある学校

https://ibconsortium.mext.go.jp/about-ib/school/

文部科学省の、IB認定校・候補校のページで、最新版を見ることができます。

2023年時点で、日本には、PYPの認定校 60校、候補校 38校だそうです。一条校と、非一条校がありますが、政府がIB普及に積極的ですので、一条校も含めて、今後、増えてくると思われます。

国際バカロレアIBは、高校生相当のプログラムであるIBDPが、高得点で卒業すれば世界中の多くの大学を受験できるということで有名ですが、小学校相当のPYPも、私にはかなり魅力的に思えました。

参考リンク

  1. 疑問・質問が褒められるIB PYPの教室: 国際バカロレアに魅せられて(2022年)
  2. PYP(プライマリー・イヤーズ・プログラム)とは 文部科学省IB教育推進コンソーシアム 
  3. PYP・MYP・DPって何?~国際バカロレア入門④ 2020
  4. 連載5: 国際バカロレア幼児初等カリキュラムPYP(3歳~12歳)の基礎知識 2021
  5. 生徒主体の学び・アクティブラーニング サニーサイドインターナショナルスクール
  6. 今さら聞けない!探究学習ってなに?考え方、目的、メリット 
  7. 「医者になれば将来安泰」はもう古い…令和のエリ ートたちが選んでいる「医学部以外の進学先」 2023
  8. TOK,CAS, EE。IBコアの全てがわかる! 2023


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