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国際バカロレアの高校数学の教科書(IBDP)をオーストラリアの出版社から直接購入してみる

2024年5月3日

国際バカロレアIBの高校、IBDPの必修科目として数学Mathematicsがあります[1]が、その中でも、大学受験において事実上受講が必要となるのが、HL(High Level)のAnalysis & Approachesです。現在、小学生である「りーたん」や幼稚園に行っている「りりー」に算数を教えるときの参考のために、また、どの程度の進度で算数・数学を進めていけばよさそうかだいたいの目標を把握するために、IBDPの数学の教科書を購入しようと思いました。

IBDPの数学の教科書の出版社は何社かあるのですが、今回は、Haese Mathematics社の教科書を購入することにしました。

Amazonで出品者から購入するかオーストラリアから直接購入するかの違い

Amazonで出品者から購入するメリットしては、なんといっても、

  • 手続きが簡単(Amazonでポチるだけ)
  • トラブルが少なさそうな安心感

です。しかし、今回、オーストラリアの教科書の会社Haese Mathematicsから直接購入すると、以下のメリットがありました。

  • 直接購入の方が安い(Amazon 約34,000円に対し、直接購入は送料込みで165 AUD(約17,000円)) → 1万7千円の差!
  • 直接購入であれば、2年間、Snowflake Online Learningというサイトから、購入した教科書をオンラインで閲覧することができて、また、一部、音声を聞くことができる

そのため、直接購入にtryしてみました。オーストラリアから海を越えて、ちゃんと届くでしょうか?やり取りも全て英語なので、何かトラブルがあったときにすごく心配です。。。

Haese Mathematics(オーストラリア)からIBDPの数学の教科書2冊購入の流れ

  1. https://www.haesemathematics.com/books/ib-hl-analysis-approaches-bundle へ行き、上のページの「Add to Cart」をクリック
  2. 画面右上の、「Online Order」をクリック

3. 「Continue」をクリック

4. 「Name」「Email」を入力する画面になるので、入力して、次に進んでいき、住所やクレジットカードを入力していきます。クレジットカードを、外国の知らないサイトに入力するのは危険な行為ですが、今回はAmazonとの1万7千円の差額の誘惑に負けて、えいやっと入力しました。

5. なお、住所を英語で書くときには、https://kimini.jp/ を使用しました。簡単です!

住所を英語表記に変換してくれるサイト https://kimini.jp/

6. 入力が完了すると、以下のようなメールが送られてきます。

注文ステータスを確認できる

上記のメールの、「view your order status here」のところをクリックすると、その名の通り、現在の状況を見ることができます。

注文(3/26)から約2週間後(4/6)にオーストラリアから発送

注文から約2週間後、ようやく、「発送しましたよ」メールが届きます。荷物が今、どこにあるのかのトラッキング(オーストラリア郵便局)のアドレスも送られてきます。

2024/4/14 ついに到着(3/26に購入、4/6に発送)

約3週間で、無事、届きました。開いてみると、ONLINE FEATURES(2年間 SNOWFLAKEという名前のオンラインシステムにログインできて、電子版を見たり、音声による説明を聞くことができる?)についての説明があります。そう、このために、オーストラリアの出版社から直接購入したのでした!

Haese Mathematicsのオンライン教科書「SNOWFLAKE」を使ってみる

購入手続きをした翌日に、下のメールが送られてきたので、そこに記載されている、「Subsbription ID」をメモしておきます。

1.https://snowflake.haesemathematics.com.au/users/sign_inへ行き、Sign up をクリック

2. 氏名とメールアドレス、パスワード(2回)を入力して、チェックボックスをONにして、Sign upをクリック

3. 以下のような画面になります。

4. 届いたメールを開くと、以下のようになっていますので、アカウント有効化のリンクを開きます。

5. アカウントが有効化され、下のようなページになるので、Sign inをクリック。

6. Sign inすると、以下のようなページが出てきました。私の場合は、教科書を購入したアカウント(メールアドレス)と、SNOWFLAKEのアカウント(メールアドレス)が同じなので、既に、Subscription IDが入力された状態でした(下図の赤いマルで囲んだ部分)。しかし、親が購入して、子どもが別のメールアドレスでSNOWFLAKEアカウントを作成した場合は、「Add a digital subscription」のところに、購入時に親の届いたメールの「Subscription ID」を入力して、Claim をクリックすれば良さそうです。

7. 私の場合は、以下のように、それぞれのClaim をクリックしていきます。

8. 上の1個のClaim をクリックすると、以下のようなページになります。

9. なんか、すごく、教科書って感じがしますね。そのページの下の方へ行き、+をクリックして、もう一つのClaim もクリックします。

10. ちゃんと実際の教科書の厚さと同様に、青(実際は3cm)よりも緑(実際は約5cm)の本の方が分厚くなっていました。

11.読みたい本をクリックして、すると、下のようになるので、「Start subscription」をクリックします。ここから2年間、アクセスすることができます。

12. 以下のように、教科書を読むことができます。チュートリアルを読んだり、実際の教科書を読んだり、後は自由です。これなら、

というように、超絶重い教科書を学校に持っていく必要がないですね。

13. ちなみに、「Example」問題の「Self Tutor」をクリックすると、動画で解説が流れます。これはなかなか良いです。

14.関数電卓(機種は5個くらいから選べます。写真はCASIO fx-CG50の使い方になります。)の使い方も、出てきます。すごい。。。

Graphics calculator instructionsをクリックすると、以下のように、使い方が表示されます。これは超便利!

IBDPのカリキュラム(1)Mathematics Core Topics HL

日本の高校2年生のごく最初にやるカリキュラムらしいです。https://www.haesemathematics.com/books/mathematics-core-topics-hl に記載されているものを列挙して、日本語訳をつけます。日本語訳はBing(Chat GPT4)にやってもらいました。

  1. STRAIGHT LINES: 直線
  2. SETS AND VENN DIAGRAMS: 集合とベン図
  3. SURDS AND EXPONENTS: 無理数と指数
  4. EQUATIONS: 方程式
  5. SEQUENCES AND SERIES: 数列と級数
  6. MEASUREMENT: 測定
  7. RIGHT ANGLED TRIANGLE TRIGONOMETRY: 直角三角形の三角法
  8. THE UNIT CIRCLE AND RADIAN MEASURE: 単位円とラジアン測定
  9. NON-RIGHT ANGLED TRIANGLE TRIGONOMETRY: 直角でない三角形の三角法
  10. POINTS IN SPACE: 空間内の点
  11. PROBABILITY: 確率
  12. SAMPLING AND DATA: サンプリングとデータ
  13. STATISTICS: 統計
  14. QUADRATIC FUNCTIONS: 二次関数
  15. FUNCTIONS: 関数
  16. TRANSFORMATIONS OF FUNCTIONS: 関数の変換
  17. TRIGONOMETRIC FUNCTIONS: 三角関数

日本の高校数学[3]の数学I・II・A・Bの一部といったところのようです。

IBDPのカリキュラム(2)Mathematics Core Topics HL

日本の高校2,3年生で扱う範囲とのことです。https://www.haesemathematics.com/books/mathematics-analysis-and-approaches-hl 

  1. FURTHER TRIGONOMETRY: さらなる三角法
  2. EXPONENTIAL FUNCTIONS: 指数関数
  3. LOGARITHMS: 対数
  4. INTRODUCTION TO COMPLEX NUMBERS: 複素数入門
  5. REAL POLYNOMIALS: 実数の多項式
  6. FURTHER FUNCTIONS: さらなる関数
  7. COUNTING: 数え上げ
  8. THE BINOMIAL THEOREM: 二項定理
  9. REASONING AND PROOF: 推論と証明
  10. PROOF BY MATHEMATICAL INDUCTION: 数学的帰納法による証明
  11. LINEAR ALGEBRA: 線形代数
  12. VECTORS: ベクトル
  13. VECTOR APPLICATIONS: ベクトルの応用
  14. COMPLEX NUMBERS: 複素数
  15. LIMITS: 極限
  16. INTRODUCTION TO DIFFERENTIAL CALCULUS: 微分積分学入門
  17. RULES OF DIFFERENTIATION: 微分の規則
  18. PROPERTIES OF CURVES: 曲線の性質
  19. APPLICATIONS OF DIFFERENTIATION: 微分の応用
  20. INTRODUCTION TO INTEGRATION: 積分入門
  21. TECHNIQUES FOR INTEGRATION: 積分の手法
  22. DEFINITE INTEGRALS: 定積分
  23. KINEMATICS: 運動学
  24. MACLAURIN SERIES: テイラー展開
  25. DIFFERENTIAL EQUATIONS: 微分方程式
  26. BIVARIATE STATISTICS: 二変量統計
  27. DISCRETE RANDOM VARIABLES: 離散確率変数
  28. CONTINUOUS RANDOM VARIABLES: 連続確率変数

日本の高校数学[3]の数学II・III・B・Cの一部+微分積分(微分方程式、テイラー展開+α)+大学の線形代数の一部といったところでしょうか。

IBDPの数学について

また、哲学的な要素(Theory of Knowlege)と、Writing a mathematical explorationというレポート課題(ページ数12~20程度、最終評価の20%を占める)もあるそうです。

Theroy of Knowledge:哲学的?なこともやるようです。

以下のページの「Mathematical Explorations」をクリックすると、レポート課題の例を、5個ほど、見ることができます。レベルが高すぎてヤバいです。

参考文献

  1. IB(国際バカロレア) Math(数学)のレベルと難易度は?科目選択を解説!
  2. \\成績3→🙈に上がったMath: AA HL//|IB経験者が語る国際バカロレア
  3. https://ja.wikibooks.org/wiki/高等学校数学


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