スポンサードリンク

やり抜く力『GRIT』

2021年6月5日

やり抜く力『グリットGRIT』という言葉を使いだした有名な心理学者の本です。

いろいろなデータが記載されていてためになるのですが、なんとなく読みづらい(原因は分かりません)のと、

参考文献リストが無い

のが非常に残念でした。なぜなんでしょうか?
ちなみに著者のサイトをググってみたところ、大学教授だし、論文はたくさん書かれているようです。(原著のサンプルを見ると、原著は参考文献リストはありそうです。出版社の問題?)

https://angeladuckworth.com/

成功者は『やり抜く力』を持っており、誰でも『やり抜く力』を伸ばすことができる

いいですね!誰でも、何歳からでも『やり抜く力』を伸ばして、人生を幸せにすることができりそうです。

『やり抜く力』のスコア化シートものっていて、現時点の『やり抜く力』を5点満点で数値化できます。

目標をピラミッド型に書いてみて、自分の究極の目標を設定し、その『夢』に向かってやり抜く

目標を書き出し、『それはなぜか?』をさらに書き出すことにより、目標がピラミッド型に配置されたリストを作成します。

そして、その最上位の目標である『夢』に向かって、下位の目標を達成しつづけるそうです。

ポイントとしては、

  • 夢を実現するための下位の目標を具体的に設定する
  • 最上位の目標は5個以内くらいで、なるべく互いに対立しないようにする

そうです。目標をはっきり設定しておけば、逆算して、『いまなすべきこと』が分かり、最後までやり抜くことができそうですね。

成長思考と固定思考

こどもの成長思考、やり抜く力に育てるためには、親自らが普段の行動で手本を見せる

「子どもはおとなの言うことを聞くのは得意じゃないが、まねするのは抜群にうまい

これは、本当によく実感します。なので、

私たち親みずから「成長思考」の手本を見せること、すなわち「人間はその気になれば、何でも学んで身につけることができる」と心から信じていることを行動によって示すことが最も大事だそうです。

ということで、りさおと、好きなことを見つけて、何かをやり抜かないと、、、うーむ、、、

成長思考、やり抜く力を伸ばすためには、結果ではなくプロセスをほめる

もう、何度も出てきている『プロセスほめ』。褒め方だけでなく、失敗したときの表現ものっていて有用です。

テクニックになりますが、このリストは今すぐ使えるので、繰り返し覚えて、こどもに言ってあげられたらなあと思います。

要求が厳しく、支援を惜しまない『賢明な育て方』

心理学では、子育てを4つのパターンに分類するとのこと。

こどもの能力を最大限に引き出すには、『愛情と自由を与える』とともに、『限度を示す』ことも必要であるそうです。

前者は『こどもを一人の人間として尊重し、惜しみない愛情を与える』でしょうか?

後者は、ボーク重子の本の、『絶対守るべきルールを決めて、守らせる』にあたるのだと思います。

この本の面白いところは、

『あなたは賢明な親ですか?診断テスト』

がその後に掲載されているところである。こどもに以下の質問をして、スコア化できる。

そしてやっぱり最後は、親自身が、、、の以下の結論となります。耳が痛いですが、なんとかりさおもやり抜きたい、、、

もしあなたが自分の子どもの「やり抜く力」を引き出したいなら、まず、「自分が人生の目標に対してどれくらいの情熱と粘り強さをもって取り組んでいるか」、つぎに、「子どもが自分を手本にしたくなるような育て方をしていると思うか」、考えてみよう。

フィードバックの仕方の重要性

7歳の生徒たちに作文を書いてもらい、教師が改善点のコメントを書き込み、ランダムに2群に分けた。それぞれ、以下のようなメモを記載した付箋をつけて、生徒に戻したところ、コントロール群では書き直して再提出したのは40%であったのに対し、
賢明なフィードバック群では80%もの生徒がが書き直して再提出したとのことです。

  • 「作文へのフィードバックとして、いろいろコメントを書き入れました」 (コントロール群)
  • 「あなたならもっと作文が上手になると思うので、いろいろコメントを書き入れました。期待しています」(賢明なフィードバック群)

ちょっとした短いメッセージが、こどもの『やり抜く力』を育てるという例でした。

原著論文は以下のなります。

https://psycnet.apa.org/record/2013-28213-001

Yeager, D. S., Purdie-Vaughns, V., Garcia, J., Apfel, N., Brzustoski, P., Master, A., Hessert, W., Williams, M. & Cohen, G. L. (2014). Breaking the Cycle of Mistrust: Wise Interventions to Provide Critical Feedback Across the Racial Divide. Journal of Experimental Psychology: General, 143, 804-824.

解説
https://sparq.stanford.edu/solutions/wise-critiques-help-students-succeed

日本語の解説
http://www.caguya.co.jp/blog_hoiku/archives/2020/01/%E9%AB%98%E3%81%84%E6%9C%9F%E5%BE%85.html

りさおは、コーディー・コールマンのコトバに救われました

長いですが、これは、そのまま引用するしかありません!


「子どもの人生をよい方向に変えてやらなくては、なんて気負わなくていいんです。心から相手のことを思って、しっかりと見守っていれば、ちゃんとそれが伝わって、よい変化が起こります。その子の人生にいまなにが起きているのか、理解しようと努めてください。そして一緒に乗り越えよう、と手を差し伸べてください。それこそ僕が身をもって経験したことです。そのおかげで、すべてが変わったのです」

りさおは子育て本を読めば読むほど、『子は親を見て育つのだから、手本となるような生き方をしなければならない』が、それができていないことに自己嫌悪感を覚えていました。でも、いま、この言葉で救われました。


PAGE TOP