『マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育』を読んで感動して今までの自分を反省しました
モンテッソーリ教育ということばを聞いたことがあり、りさ子が『マンガでやさしくわかるモンテッソーリ教育』を購入したので、りさおも読んでみました。目からうろこでした。
0歳から6歳くらいまでの子育ての参考になります。
本書によると、モンテッソーリ教育とは、
子どもには自己教育力があることを信じ、子どもがやりたがることを、大人の迷惑にならない方法で、心ゆくまでさせてあげられるように援助すること
だそうです。
Contents
3児の母がモンテッソーリ教師のアドバイスを受けながら『大変な子育て』が『幸せな子育て』になるお話
プロローグ、第1章から第5章、エピローグともに、まずはマンガの具体例から始まり、後半で、文章でモンテッソーリ教育の具体的方法についてわかりやすい解説があります。後半の文章の解説のところでも、前半のマンガの1コマが再度出てきて、これがまた読者が理解しやすい仕組みとなっています。
マリア・モンテッソーリはイタリア初の女性医学博士
モンテッソーリ教育は、1900年頃のイタリアで始まった、平和を愛する調和のとれた人格を育てることを目的とした、 すべての子供のための科学的教育法です。子どもの事実を観察することにより始まったそうです。
我々おとなが実践するにあたっては
子どもから学ぶ
という姿勢が必要だそうです。
モンテッソーリ園は全国にあるが、必ずしも近くにあるわけではない
2016年頃のデータかもしれませんが、全国のモンテッソーリ教育を行っているであろう保育園のリストは以下で確認することができます。
https://sainou.or.jp/montessori/list/index.php
たとえば、東京都大田区には、以下のようなモンテッソーリ園があるそうです。
https://sainou.or.jp/montessori/casa/
おうちでできるモンテッソーリ教育をするための方法が記載されている
本書のPart1では、『モンテッソーリが発見した子どもの見方と援け方(たすけかた)に基づいて、子どもを見る、子どもを援助する。それこそが、おうちでできるモンテッソーリ教育なのです。』と書かれています。
モンテッソーリ教具を買ってくるのではなく、本書のPart2以降の『キーワード』を意識しながら、子どもに教えてもらいながら、教育を実践していくのがよいそうです。
Part2 まずは観察からはじめる
こどもが何かしようとしていたら、『ダメ!』と言う前に、一呼吸おいて、先入観無しで『じっくり観察』してみるのが、モンテッソーリ教育の始まりだそうです。(もちろん、危険なこと、他人が不快なことをしようとしているのならば、即やめさせます。)なぜなら、『子どもが主体』だからだそうです。
あと、敏感期という考え方が重要です。以下のページが参考になります。
http://www.preschool.tokyo/contents/sensitivity.html
Part3 提示(提供)と秩序感
『提示(提供)』とは、たとえば、『コップに水をそそぐ』やり方を子どもに教えてるときに、
実際に目の前で、ゆっくり、コップに水を注いでみせる(やっているときは言葉はしゃべらない)
ことだそうです。そのためには準備が必要で、
- 子どもが一人でできる準備
- 運動の分析
- 提示の練習(親が練習する)
の3つが大事だそうです。パパ・ママも教える練習をしなければいけないのですね。また、提示しているときは、『しゃべらない』ことも大事だそうです。これについては、『マンガ モンテッソーリの幼児教育 ママ、ひとりでするのを手伝ってね! 』にも記載されていた記憶があります。
『しゃべらない』で、黙ってお手本を見せる。(そのとき、子どもには目だけを使ってもらう。)
しゃべりながらお手本を見せると、こどもは目と耳という2つの感覚器官を同時に使うことになり、低年齢の子どもはとても混乱するからだそうです。
秩序感(秩序の敏感期)
最近、りーたんは、何かいろいろなことにこだわって、すぐに泣きわめきます。
『魔の2歳児』だと思っていました。
違うんですね。本書を読んで考え方を改めました。『秩序感(秩序の敏感期)』を獲得しつつある時期であり、
『黄金の2歳児』 だそうです。
考え方を変えると、気が楽になります。
マンガでは、
子どものおもちゃや脱いだ服でぐちゃぐちゃだった家が、モンテッソーリ教育の成果によりこどもがきちんと片付けるようになり、家がピカピカになった
ことになっていますが、はたして、おもちゃぐっちゃぐちゃの我が家もそうなってくれるでしょうか。。。今のところ、りさおとりさこは、毎日、りーたんが散らかしたおもちゃを片付けています。
この記事を書いている最中に以下のサイトを見つけました。本書の著者の方が書かれています。
http://ehon.kodansha.co.jp/blog/montessori/2.html
Part4 逸脱と人格形成
親に
- 『ダメ!』『危ない!』『触らないで』『もう、やめて』
- 『急いで!』『時間がない』
- 『~をしなさい』
- 『まだ早い』『まだ無理』『やってあげる』
- 『もう、知らない』
などと言われ続けると、子どもは、自分で困難に立ち向かって乗り越えたという経験が足りないために、自己肯定感が育たなくなってしまいます。自然のプログラムに従って生きることができなかった結果、本来の子どもの姿から逸れてしまっている状態を、モンテッソーリ教育では『逸脱』というそうです。でも、3歳までにうまくいかなくても、3歳から6歳で変わるチャンスはあるとのことでした。
- 自由選択
- 繰り返し
- 集中
- 達成感
この4段階が鍵だそうです。
蛇足ですが、このPart4の漫画も物語的に急展開があり、ちゃんとお話が考えられていて漫画自体も面白かったです。
本書の著者の方の子育て相談Q&A
以下のサイト、すごく参考になります。
http://ehon.kodansha.co.jp/blog/montessori/
モンテッソーリ教育は非認知能力を育てるのに向いている!?
非認知能力とは、学力テストでは測定できない、
- 自己肯定感
- やり抜く力
- 意欲
- 忍耐力
- 自制心
- 回復力と対処能力
- 社会性
- 創造性
- 好奇心が強い
- 楽観的
などの、『生きていくために必要な能力、気質』と言われており、2020年の小学校の学習指導要領でも重視されています。
モンテッソーリ教育は、やり抜く力や自己肯定感などの非認知能力を伸ばしてくれる教育方法なのかなと思いました。
本書を繰り返し読んで、りさおの育児書バイブルにしたいと思います。
1歳から5歳くらいまでの育児書お勧めナンバーワンです!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません