「国際バカロレア資格(IB)」って何?
最近、職場の20代の方が、みんな、留学生とペラペラと英語でしゃべりまくっているのを見て、うらやましいなあと思っていた今日この頃。
りさおは、小学4年から5年は、父の仕事でアメリカの現地校にいたのですが、いま英語のニュースを聞いても何をいっているのかほとんど分からないし、英語で留学生とまともなコミュニケーションができません。小学1, 2年に週に1回、英会話教室に行っていた記憶はありますが、英語の勉強は中学生からでした。しかし、2020年から、小学校3年から英語が必修化となるそうです。
りーたん、インターナショナルスクール行っちゃう?ってことで、インターナショナルスクールの学費をしらべていたら、『国際バカロレア』という言葉を耳にするようになりました。
国際バカロレア(こくさいバカロレア、英: International Baccalaureate)とは、1968年にスイスのジュネーブで設立された非営利団体。
国際バカロレアという団体による大学入学資格試験、教育プログラムを、「国際バカロレア資格(IB)」という
そうです。
日本では、「日本再興戦略 -JAPAN is BACK-」(平成25年6月14日 閣議決定)にて、
「一部日本語による国際バカロレアの教育プログラムの開発・導入等を通じ、国際バカロレア認定校等の大幅な増加を目指します(2018年までに200校)。」
とされた他、こちらの文部科学省IB教育推進コンソーシアムのページにあるように、
- 日本でIB認定校を200校以上に増やす
- 日本の大学入試でIB入試を増やす
傾向にあるようです。
上の子「りーたん」が1歳の頃は、国際バカロレア認定校については、あまり興味はなく、「りーたん」には、できれば、2歳くらいから英語を学ばせてあげたい、、、」と思っていました。が、その後、2歳からインターナショナルスクールプリスクール(幼稚園)に通わせているうちに、6歳になった「りーたん」が、なんと、本人が、近くのIB認定予定の新設インターナショナルスクールに絶対に行きたいと、言い出しました。そのため、
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国際カリキュラムは「IB(国際バカロレア)」と「ケンブリッジ国際プログラム(IGCSE/A Levels)」の2つが有名
日本の高校までの学習カリキュラムは、「学習指導要領」というものです。時代に合わせて約10年ごとに更新されていて、カリキュラム自体は、個人的に、とても素晴らしいものだと思います。「日本の詰め込み型教育は、、、」とか言っている人は、学習指導要領を読んでいないのかもしれません。日本の大学を受験するためには、基本的に日本の高校を卒業するか、高等学校卒業程度認定試験(大検)に合格する必要があります。
一方、例えば、ハーバード大学のようなアメリカの大学を受験するためには、一般的に、高校の成績表、SAT(アメリカのセンター試験のようなもの)などが必要です。
多くのヨーロッパ、その他、アメリカ以外の海外の大学を受験するためには、
- IB(国際バカロレア)
- ケンブリッジ国際プログラム(IGCSE/A Levels)
修了が条件となっていることが多いそうです。そのため、インターナショナルスクールに行くのであれば、その学校が、IBかA Levelsのどちらかに認定されている(認定予定)ことが必須と思われます。
IB(国際バカロレア)プログラム
国際バカロレアの中でも、ディプロマ・プログラム(DP)は、16歳から19歳までの生徒を対象とした2年間のプログラムであり、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格(国際バカロレア資格)が取得可能です。
DPのカリキュラムは、以下の6つのグループ(教科)及び「コア」と呼ばれる3つの必修要件から構成されています。
- 言語と文学(母国語)
- 言語習得(外国語)
- 個人と社会
- 理科
- 数学
- 芸術
生徒は、6つのグループから各教科ずつ選択し、6科目を2年間で学習します。大学やその後の職業において必要となる専門分野の知識やスキルを、大学入学前の段階で準備しておく観点から、6科目のうち、3~4科目を上級レベル<HL(Higher Level)、各240時間>、その他を標準レベル<SL(Standerd Level)、各150時間>として学習します。
さらに、カリキュラムの中核となる核(「コア」)として、以下の3つの必修要件を並行して履修します。
- Theory of Knowledge (TOK、知識の理論)
- Extended Essay (EE,課題論文)
- Creativity, Activity & Service (CAS、創造性・活動・奉仕)
これらの3つのコア科目の存在は探求型学習と全人的教育を強調するIB教育の大きな特徴といえます。
IBの問題点としては、
理数系にやや弱いかもしれない、テストが一発勝負
ということがあるのかもしれません。
IB認定予定校として、例えば、マルバーンカレッジ東京が挙げられます。
ケンブリッジ国際プログラム(A Levels)
2024年現在、日本では文部科学省の施策もあって国際バカロレア機構が提供する国際バカロレア(IB)のほうが知名度が高いです。
しかし、世界ではケンブリッジ大学国際教育機構が提供するケンブリッジ国際プログラムを導入している学校のほうが圧倒的に多いそうです。A Levelsの試験は1年間に2-3回受験できるそうです。ケンブリッジ大学がイギリスの大学なので、イギリスの大学は出願時に、A Levelsの点数が求められることが多いようですが、IBでも大丈夫なようです。
- 国際バカロレア200校計画達成の一方、日本でケンブリッジ国際認定校が増加中 2023/12/12
- 国際教育理解への第一歩大学入学資格と国際教育カリキュラム 2023年6月7日
なお、日本でA Levelsのインターナショナルスクールといえば、ハロウ安比校(岩手県)が挙げられます。
リンク
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