子どもに「なぜ勉強しなければいけないのか?」と聞かれたら
現在6歳の「りーたん」の夢は、「大きな家に住んで庭園鉄道を作りたい」とのことなので、
大きな家に住んで、庭園鉄道を作るためにはお金がたくさん必要で、そのためには勉強が必要だよ(夢を叶えるために勉強が必要だよ)
と言って、朝の英語、算数、国語のドリルを(割と無理やり)やってもらっています。ときどき、自発的にやってくれることもありますが、いつもは親が言い出して、やっています。
子どもの将来の夢がはっきりしている場合は、それでもよいのかもしれませんが、夢が変わってしまうこともあるでしょうし、ちょっと調べてみました。
Contents
どうして子どもは、「どうして勉強しなきゃいけないの?」と聞いてくるのか?その真意は?
上の本によると、質問の真意は、
「学校や塾の教材や授業が面白くない」という訴え
という場合が多いそうです。この質問をされたら、以下のように理由をあげつらうだけではなく、現時点の勉強環境につい子どもが不満かどうか相談して、不満であれば、一緒に勉強環境を面白くする工夫(博物館に行くとか、塾に行くとか、塾をやめるとか、など)する必要もありそうです。
なぜ勉強するのか
- 自分のことがわかるようになるから1
- 自分の頭の最大出力を上げておくことに価値があるから1
- 「理解力」「想像力」「表現力」のつ三のつ能力を高めて、社会に貢献し、人類が進歩するための貴重な一助となるため2
- 夢を見つける、夢を叶える、能力を高める、趣味や興味があることを楽しむ、困難に立ち向かう力をつける、自信につながる、視野や価値観を広げる、人の役に立つ力がつく3
- 広い視野で世界を見るため、子どもの「生きる力」を引き出すため、生きるうえで役立つものを選ぶため、これからの時代に必要な能力を伸ばすため、“学び方” を知るため、たくさん失敗して成長するため4
- 「お母さんもわからないから一緒に考えてみよう」と提案する5
- 「なぜ勉強しないといけないの?」と聞かれたときに、子どもと向き合ってしっかり話してみてほしいのです。親の考えを伝えたうえで、子どもが自分の人生をどう送るのか、そしてそのためにはどういう勉強が必要なのかを考えることになるのです。勉強の理由を理解したうえでないと勉強には身が入らないものです。6
- 子どもは勉強するのが仕事!、勉強するとお金持ちになれる可能性が高くなるから、別に学歴なんてなくても生きていけるけど、将来、自分がどう生きていきたいかを考えた時に、学力を理由に諦めなくてはならないことを避けるため、勉強はできないよりできたほうがいいよね、「好きな仕事に就くためには勉強が必要なんだよ」、人生の先輩として「学ぶこと」がどう生き方に関わってくるかを子どもに伝えるのも、親のつとめのひとつかな、と思います。6
- ゲームのレベル上げと同じ。レベルが高いと使える魔法が増えたりお金が増えたりして冒険するのに便利だから。でもレベル上げだけじゃ必要なアイテムの情報を貰えなかったりするから、遊びも大切」って教えていたの、偉いと思った。(Twitter@michaelsenbay)6
- 「ぼんやり過ごし、なんとなく大学に入りなんとなく就職すると、ただ働き搾取されるだけの馬車馬になる。馬車馬になるな、自分が持つ権利を主張しろ、ではどんな権利を持っていてどうすれば権利を使えるか、事前に知識として学ばなくてはならない、勉強して自分で考えて自分で主張する、知恵を身につけるのが勉強で、勉強が自分の身を守るんだ」(ドラゴン桜)6
- 将来の可能性を広げるため、経済的に豊かな生活を手に入れるため、人生をより面白くするため、将来の夢ができたときにかなえるため、人間関係を広げて人生を楽しくするため、自分の能力を引き出すため、失敗や努力を学び、身につけるため7
- 自由を獲得するため、「自分が行使できる権利を知り、主張するためには勉強するしかない、自分で環境を変え、自分の身を守り、自分の力で生きるために勉強が必要だ(ドラゴン桜2 3巻)」8
- 「将来のためだから」と言われても、たいていの子どもは何年・何十年も先の自分の “将来像” をイメージすることなどできないので、あまり良い答えとは言えません9
- 騙されないため[14]
- 愉快に生きるため[14]
- ヒトが生物として生き延びるために、異なる遺伝的素質を持った人たちどうしで、どうしても知識を共有する必要があったから[15]
NHK for School Q~こどものための哲学「なんで勉強しなきゃいけないの?」
NHK for School という教育番組のサイトがあります。ここでは「哲学」も学べてしまうそうです。りさおは、恥ずかしながら、まともに答えられる自信がないので、自分の子どもに聞かれたら、まずは以下の15分の動画を、子どもと一緒に見て、話し合うのがよいかなと思いました。
子どもが自発的に勉強をするための親としての有効な行動
毎日、「勉強しなさい!」「宿題しなさい!」「ドリルしなさい!」と親が子供に言っていると、子どもは勉強が嫌いになってしまうし、親も疲れるし、親子関係も微妙になってしまう可能性が高くなります。
子どもが勉強することが好きで、自発的に勉強してもらうのが、本人が社会に出てからも生きやすいでしょうし、親にとっても楽です。そのための行動例をリストアップしてみます。
- 勉強する価値を伝える、一緒に考える[11]
- 環境を工夫する(その子それぞれの集中できる環境は異なる。自習室?リビング?立ってやる?地面に座ってやる?)[11]
- 教師(親)も学び続ける[11]
「学び」に関する5つの考え方
「探究」する学びをつくる(2020年)に記載されている上の表の、
「知ることの価値」についての考え
のところが、なぜ勉強するのかについての一つの答えになりそうです。列挙すると、
- 人間的合理性の追求
- 将来への準備
- 人生を彩る経験
- 自分を知り意味のある人生を送ること
- 社会変革
となります。
あいさつ
- 挨拶は人間関係を円滑にするために必要10
漢字
- 漢字を読めると、たくさんの面白い本に出逢えるよ11
参考文献
- マンガでわかる けテぶれ学習法 2022
- なぜ勉強するのか? 2006
- 「勉強する意味」とは?親から子どもへ伝えるときのポイント
- https://kodomo-manabi-labo.net/why-study
- https://gentosha-go.com/articles/-/36151?page=2
- https://coeteco.jp/articles/11356
- 「なぜ勉強するのか」子どもに勉強する理由を聞かれた時の回答例5選
- 子どもに「なぜ勉強をする必要があるのか」と聞かれたときの答え方5選
- https://kodomo-manabi-labo.net/why-study
- 学び方を学ぶ授業 2024
- 超具体! 自由進度学習はじめの1歩 2023
- 「探究」する学びをつくる 2020
- 協働する探究のデザイン 2023
- あなたの子どもが「自立」した大人になるために 2014
- 日本人の9割が知らない遺伝の真実 2016
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