Evidence-based education (EBE) 科学的根拠に基づく教育
Evidence-Based Medicine (EBM)は、医療従事者の間では言わずもがなですが、『私たちは子どもに何ができるのか――非認知能力を育み、格差に挑む』という子育て本を読んでいて、やたらとRCT(Randomized Controlled Trial)とか、ラットの実験でDNAのメチル化かがどうなるとかの引用論文が多く記載されていたので、ふと、Evidence-based education (EBE)ってあるのかなと思い、ググってみましたら、当たり前のようにありました。
アメリカでは、2000年ころから、Evidence-based education (EBE)が重視され、教育政策に活かされているそうです。
Contents
エビデンスに基づく教育を実践するなら最初に読むべき本はこれ!『まんがでわかる「学力」の経済学 』
教育経済学者の中室牧子氏が書かれた科学的根拠に基づく子育てのヒント集です。
『経済学』ですから、ぶっちゃけ、
こどもをどのように教育したら、将来お金を稼げるようになりますか?
に対する答えを、科学的根拠に基づいて記載されています。マンガなので読みやすいし、分かりやすい図も満載です。
こちらを読んだ後、以下の本を読むと、復習になって、より理解が深まります。
エビデンスに基づく教育政策
https://www.nagaitoshiya.com/ja/2016/nakamuro-makiko-economics-education/
2019年7月18日
まんがでわかる「学力」の経済学を読んだ後に、上記サイトの『1.子供をご褒美で釣ることは有害か』を読んで、
- エビデンスをどのように解釈して実践するか
- また、原著論文を読んで自分で考えることの大切さ
を痛感しました。
実は、りさおも原著論文を(こっちが原著論文?)読んでみたのですが、結果のTable2の、
- Effect in Standard Deviations 標準偏差への影響
- Effect in Months of Schooling 月換算のスクーリングへの影響
の意味が分かりませんでした。がくっ、、、
https://www.dailymail.co.uk/sciencetech/article-8690301/amp/Children-spend-two-hours-day-watching-TV-lose-four-months-schooling.htmlによると、Months of Schooling は、専門用語のようです。
エビデンスに基づく教育研究会
日本語のサイトだと、『エビデンスに基づく教育研究会』のサイトがあり、非常に参考になりそうです。
また、その研究会代表の方のインタビュー記事(2015年)も分かりやすかったです。
おうち教材の森
おうち教材の森は、3人の子育て真っ最中の、研究者のお父さん『なつき』氏と、保育士のお母さん『りり』氏が作成されています。『なつき』氏は海外の教育論文200報以上を読んでいるとのことで、その一部を日本語で分かりやすい記事にされています。非認知能力のページからリンクをたどると読むことができます。
小学生でも分かるヘックマン教授の研究【グラフ8個で解説】は必見です。
なお、こどもの非認知能力を伸ばすだけでなく、『なつき』氏自身が非認知能力を武器に楽しく生きている様
東大生に勝って年収1,000万円を獲得した大人の非認知能力|行動19選 (2020/9/23)
には圧倒されます。少しでも真似したいです。
ワールド・ファミリー バイリンガルサイエンス研究所
論文の記事一覧
https://bilingualscience.com/introduction/
FQ JAPAN 男の育児online 基礎知識
エビデンス豊富です!
https://fqmagazine.jp/knowledge/
3000万語の格差
りさおは仕事以外の本は、電子書籍でしか読まないのですが、こちらのサイトで一番すすめの育児書と書かれていたので、紙の本をわざわざ注文して読みました。
翻訳者の方のサイトも面白く(アメリカで交通事故にあわなければ、3000万語の格差の翻訳をすることにはならなかった!?)、また、2018年前後のいくつかの論文の解説があります。
http://kodomoinfo.org/recent_main.html
『3000万語の格差』:最近の研究
2020年改訂の学習指導要領では非認知能力を重視
また、こちらの記事によると、日本政府も令和に入り、『教育再生』を重要課題と考えており、具体的には、2019年12月に『GIGAスクール構想』なるものを発表し、推し進めていく方針のようです。
文部科学省が『非認知能力』を重視していることは、恥ずかしながら、『まんがで知る未来への学び: これからの社会をつくる学習者たち』(全3巻)を読んで初めて知りました。この本は、教育だけでなく、社会、人生について考えるヒントを与えてくれます。マンガとしても面白く、お父さん、お母さんはもちろん、こどものいない方にもぜひお勧めのシリーズです。『まんがで知る教師の学び: これからの学校教育を担うために』とあわせて6冊全部で一万円くらいにもなってしまいますが、それだけの価値があります!!
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