性教育関連用語と関連法等について、自分なりにまとめてみる
2024年4月から、性教育に関する本を読み始めましたが、次から次へと読みたい本が出てきて、止まりません。最初は、SOGIEとか聞いたこともない横文字がたくさん出てきたのですが、そのうち、「男性性」とか、夫婦の関係とか、性教育関連の法律改正とか、「多様性」と「多文化共生」と「イスラム教」、「人権思想(反差別・反同化主義)」とか、現在、将来の自分にもすごく関係しているお話がたくさん出てきて、いつも以上に、子どもの教育のための読書が、自分の人生をどう生きるかのための読書になってきています。
あまりにも自分が知らない単語が出てきたので、リストアップして、「りさお」の超大雑把解説(間違いも多々あるとは思いますが、ご了承ください)と、参考文献を記載してみたいと思います。
また、時代のの変化に合わせて、新たな法律の施行や、既存の法律の改正などもおこなわれています。時系列で、性教育関連の法律の変更などについても、まとめてみたいと思います。
用語集
ジェンダー | 社会的に作り出された性差、性別のこと[1]。 社会的・文化的に形成される性差[2]。この社会で暮らす中でいつの間にか内面化されているような男女の違い[2]。 | 男なんだから泣くな」とか「女の子はピンクが好き」とか、あるいは「男は外で仕事」「女は家で子育て」とか、そういう〝世間〟や〝常識〟みたいなものが作り上げている男女のイメージや役割[2]。 「男は弱音を吐いてはならない」「女は料理ができなければならない」「男は論理的、女は感情的」[2]。 ランドセルの色は男の子が黒、女の子が赤[3]。 例えば「父親は会社で働き、母親が家事・育児を担う」という家族像や「男性がリーダー、女性はフォロワー」といった役割分担[4]。 |
ジェンダー・ハラスメント | 固定的なジェンダー観にもとづいて、差別的な取り扱いなどをすること[1] | 女性にだけ、通常の業務に加え、お茶くみ、清掃、来客の案内などをさせる。 男性の育休を認めない。 |
モラル・ハラスメント | 倫理や道徳(モラル)に反する嫌がらせ | |
ホモソーシャル | 男性同士の連帯。女性蔑視(ミソジニー)と同性愛嫌悪(ホモフォビア)をベースにした男同士の強固な結びつき、および男たちによる社会の占有[2] | 例えば、男同士連れ立って風俗やキャバクラへ行ったり、男たちが下ネタで盛り上がったりすること。「男同士になるとキャラが変わる」「上下関係に従順すぎる」[2]。 |
セクシュアル・ハラスメト | 1989年の流行語大賞 | |
アンラーン(脱学習) | 例えば、暴力と結びつきそうな男らしさの習慣や思考、認知の癖などを〝学び落としていく〟こと[2]。 | |
バイアス | 思い込み、決めつけ、先入観 | |
心理的安全性 | ||
多様性 | ||
ルッキズム | 外見至上主義[4] | 人を見た目で判断する価値観[5] |
LGBTQ+ | ||
レズビアン | ||
ゲイ | ||
バイセクシャル | ||
トランスジェンダーtransgender | ||
クエスチョニング | ||
ディジスターdesister | いったんはトランスジェンダーと自認したものの、その後性別移行を撤回した人[6] | |
ディトランジショナーdetransitioner | 医療処置で外見を変えてしまったものの、後悔して、もとに戻そうとしている人[6] | |
包括的性教育 | 性の生理学的な側面のみならず、社会・文化的な側面も伝える教育法[7] | |
ポリティカル・コレクトネス | ||
法律など
年は、基本的に、施行時の年を記載します。
1980年代
1986年 | 男女雇用機会均等法 | 企業における雇用において性別を理由とする差別を禁止し、男女間の格差をなくすことを目的とした法律です。正式名称は「雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律」 |
1989年 | 子どもの権利条約 | |
1989年 | 「セクシュアル・ハラスメント」は流行語大賞になる |
1990年代
2000年代
2001年 | DV防止法(配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律) | |
2004年 | 発達障害者支援法 | 発達障害:自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものと定義し、発達障害者の福祉的援助に道を開く。 |
2010年代
2020年代
2022年 | 改正民法 | 婚姻適齢が男女共に18歳に変更[1] |
2024年 | 女性の最近禁止期間の廃止[1] | |
2024年 | 改正DV防止法(配偶者暴力防止法) | 精神的暴力も保護命令の対象となる[1] |
2020年 | 児童虐待防止法 児童福祉法改正法 | 親などによる体罰の禁止[8] |
参考文献
- 新おとめ六法
- よかれと思ってやったのに 男たちの「失敗学」入門 2023
- こどもバイアス事典 「思い込み」「決めつけ」「先入観」に気づける本 2022
- おしゃべりから始めるわたしたちのジェンダー入門 2023
- ブスなんて言わないで(1) 2022
- トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇社会・政治・法律 2024
- 日本の包茎 ――男の体の200年史 2021
- 教育虐待 子供を壊す「教育熱心」な親たち 2023
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