『”そろばん式暗算”が子どもの右脳を鍛える! 』を読んでまずは父がそろばんを練習することを決意
本の題名が、いきなり『右脳を鍛える』と怪しさ全開(参考:右脳派・左脳派なんてない!その根拠、診断の意味と右脳・左脳の違いを解説)ですが、それは置いておいて、本書の「そろばん式暗算の解説」は非常に分かりやすく実用的で、これから我が子にそろばんを習わせたい親には非常にお勧めの一冊です。
最近読んだ本の中で、数学オリンピックメダリスト指導者も、私が尊敬するさんすう教育の先生も、
数学にはイメージ力が大事!
と主張されていました。また、個人的に計算力は人生において必須と考えているので、
Abacus-based mental calculation そろばん式暗算
について、本を読んでみることにしました。そろばん式暗算教育がこどもの認知能力向上に役立つエビデンスもあるそうです(C Wang, 2020) が、それは後日、また論文などを読んでみたいと思います。(そろばん暗算をトレーニングすると、両大脳半球の前頭-側頭ネットワークfrontal-parietal network:FPNを活性化するという報告は多いようです。)
Contents
そろばん暗算で「集中力」「情報処理力」「注意力」が鍛えられる
時間制限、「読み上げ算」「見取り算」という種目がそろばんにあることから、大会に出たりしてそろばん暗算力を上げようとトレーニングすると、
- 集中力
- 情報処理力
- 注意力
が上がるというのが筆者の主張でした。この後、筆者は、
左脳の働きには、、、
右脳の働きには、、、
という主張がありましたが、これは、私がPubMedやGoogle検索した限りでは、2021年現在、科学的根拠(エビデンス)は、ほぼないようです。
そろばん式暗算の修得の流れ
以下の3段階だそうです。
- そろばんで足し算、引き算をできるようにする
- そろばんの珠を頭のなかでイメージしながら、右手の親指•人差し指を動かして計算をする
- そろばんの珠を頭のなかでイメージしながら、右手の親指•人差し指を動かさずに計算をする
では、いつそろばん式暗算を始めるべきかというと、5歳前後とのことです。
そろばん式暗算をやり始める時期は5歳前後が理想的
もちろんそれより後からでもよいのですが、
- 数字を1から10まで読める
- 数字を1から10まで書ける
- 基本的なそろばんの珠の動かし方を理解している
ようになる、幼稚園の年中から小学校1年生くらいが理想的とのことです。理由としては、 小学校に上がって「筆算」を習うよりも前に、そろばん式暗算を始めたほうがいいからとのことです。(「暗算は大変だから、筆算でやれば楽!紙に書いて計算しちゃおう!」と思ってしまって、そろばん式暗算に興味を持ってくれなくなる可能性があるからだそうです。)
筆算で計算するのはNG!
なんと、これには私はびっくりしましたが、そろばん式暗算を身につけるためには、筆算はしない方がよいとのことでした。まあ、たしかに、そうなのかもしれません。
そして、目標は、 以下の2つ。
- 5年間続けること
- 暗算の段位をとること
段位をとる程度までできるようになれば算数の問題を解くときなどにも実用的ですし、5年間続ければ、忘れにくくなるからだそうです。
本の後半でそろばん式暗算の実際の方法を分かりやすく解説
- 足し算
- 引き算
- かけ算
まで、解説と練習問題がありました。私はそろばんをほとんどやったことがなく、本書を読みながらだと、そろばん式暗算は2桁の引き算、かけ算までしかできませんでしたが、割り算もやりたくなってしまいました。
そのため、『いちばんわかりやすい そろばん入門 単行本(ソフトカバー) – 2009/2/27』とそろばんを購入して、そろばんと、可能であればそろばん式暗算にトライしてみたいと思います。
本当は4歳の『りーたん』にやってもらいたいのですが、
「りーたん、そろばんやりたい?」
と聞いてみたら、
「やらないよー」
との残念なお返事でした(とほほ、、、)。無理強いはせず、『りーたん』が遊んでいる横で、『りさお』はそろばんの本を読みながら、楽しそうにかけ算と割り算のそろばん練習をしてみたいと思います。
『りーたん』が興味持ってくれたらよいのですが、、、
足して5になる数、足して10になる数を日頃からトレーニングすることが大事
私の算数教育バイブルである『算数ができる子の親がしていること』にも記載されていたのですが、そろばんでも、
- 足して5になる数
- 足して10になる数
は非常によく使いますし、このトレーニングが重要です。
日頃からのトレーニングとして、最近は、
「海苔を5枚あげるよ!いま海苔を3枚渡したけど、あと何枚で5枚になる?」
と、さりげなく、『りーたん』に声かけしています。
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