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発表(プレゼンテーション)、小論文対策

2024年8月25日

アメリカの大学では、学生が教授を評価して、その点数で教授の評価(給料や昇進など)が影響を受けます[1]。言ってはいけない―残酷すぎる真実―によると、ハーバード大学の研究では、大学の授業の講師を評価する際に、授業の最初、途中、最後の数秒間での評価と、数ヶ月授業を受けたときの評価の平均がほとんど変わらなかったとのことです[1]。つまり、プレゼンにおける他人の評価は、数秒で決まってしまう可能性が高いということであり、

話し方で自分の評価が大きく左右され、人生が変わってしまう

ということが分かったので、今回は、発表、小論文の作法について、調べてみることにしました。

プレゼンテーションでは、話し方の戦略――「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術 を読み込んで、実践するのがよいと思いました。

国によって、状況によって小論文の書き方は異なる

文化の違いから、国によって、小論文の書き方が異なります。「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイルには、

  • 経済原理:アメリカ
  • 政治原理:フランス
  • 法技術原理:イラン
  • 社会原理:日本

における、小論文の型について述べられています。詳細は本書に詳しく記載されていますが、国の文化的基盤(歴史)が異なると、文章の組み立て方が異なります。そして、お互いの文化的基盤を理解していないと、お互いの文章が理解不能となります。

学校などで、小論文を記載するときに、出題者は、上記のうち、アメリカ式の回答を求めているのか、それとも、フランス式の回答を求めているのかは考慮する必要があります。日本では、ほとんど場合は、アメリカ式の回答が求められているのだと思いますので、アメリカ式のessayの書き方を学び、ひたすら書いて訓練する必要があります。しかし、大前提として、それぞれの国が、どのような背景で、どのように国語と歴史を教えているのかを理解することにより、国語や歴史のテスト、小論文で、高得点を得ることができるのではないかとも感じました。

なお、フランス式の小論文を書くためには、数々の哲学者の主張を知識として知っておく必要があるそうです。以下の本が参考になります。

フランスの小論文

フランスの高校生では哲学が必修だそうです。恐ろしいですね。でも、フランスでは、なぜ哲学が必修なのか、そして、なぜ、フランス政府は2010年、公共の場での顔を覆うヴェールの着用を禁止したのか、「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイルにある、

フランスにおいては、部分(個人の利益や目的達成)よりも全体(共通善と福祉)を優先する共和国の精神(エスプリ)の獲得が学校では目指されている

の言葉により、なんとなく理解できたような気がしました。

参考文献

  1. 言ってはいけない―残酷すぎる真実― 2016
  2. 話し方の戦略――「結果を出せる人」が身につけている一生ものの思考と技術 2024
  3. 「論理的思考」の文化的基盤 4つの思考表現スタイル 2023

参考リンク


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