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頭の良さは生まれつきで決まる?氏か育ちか?行動遺伝学について調べてみた

2024年8月25日

以前、「無理ゲー社会(橘玲, 2021)」という本を読んだところ、行動遺伝学のメタアナリシスの論文(Polderman et al., Nature Genetics. 2015)において、39か国の1400万以上のペアの双生児を対象とした1958年から2012年までの2748件の研究をメタ分析した結果、

「共有環境」(家庭環境=子育て)の影響力が、「やる気」で0%、「集中力」で2%

という結論であり、これをもって、筆者の橘玲氏は、

「やる気」や「集中力」は子育てとはまったく関係ないようだ

とコメントしていました。こどもの教育を考える上で、「生まれつきの能力」(=教育や努力では変えられない能力???)、そして、教育が個々の能力に与える影響については、誰もが気になる点だと思います。上の、橘氏のコメントについては考えないことにしていたのですが、最近、『運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」』(2023年)という本が出版されたので、すぐに読んでみました。

遺伝率、共有環境、非共有環境、GWAS、ポリジェネティックスコアなど、用語や、そもそも、双子を調べて、なぜ、遺伝子の表現型への寄与率(遺伝率)が分かるのか、さっぱり理解できなかったので、何冊か本を読んでみました。その結果としてのメモを残してみたいと思います。

今回りさおが読んだ本

行動遺伝学に関する本は、あまり多くを見つけることはできませんでした。以下の順番で、読んでみました。

キーワード

  • DNA
  • 遺伝子:ヒトの遺伝子は約2万個
  • ゲノム:ヒトゲノムは約30億塩基対
  • セントラルドグマ
  • 染色体
  • 減数分裂
  • 行動遺伝学
  • ふたご研究法
  • 相関係数
  • 遺伝率
  • 共有環境
  • 非共有環境
  • 遺伝要因
  • 環境要因
  • 遺伝子多型
  • 遺伝子変異
  • SNP
  • DNAチップ
  • GWAS
  • ポリジェニックスコア

遺伝率

出典:生理人類学におけるふたご研究(大木秀一, 2017)

努力できるかどうかが持って生まれたときのDNAで決まっているとしたら

参考文献

教育

Posted by risan


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