スポンサードリンク

最近興味があることと読書感想文(2025年3月)

2025年3月31日

(この絵はChatGPTで作りました)

最近は、以下の項目に興味があります。

  1. 生成AI
  2. 働くこと、教えること
  3. 教科書
  4. 不動産
  5. STEAM教育
  6. モテるとは?

読んだ本と感想を少し書きます。

生成AI

2025年1月のDeepSeekショック(中国産の生成AIの発表)の後、2022年2月には、OpenAI社(ChatGPTの会社)から、DeepResearchが発表されました。YouTubeとかを見ていると、2025年は「AIエージェント元年」になるだろうと言われており、生成AIがまた気になってきました。りさおは普段、ChatGPTを、英語のメールを書くときに使っています。ChatGPT無しで英語のメールを書くなんて考えられません!なお、調べ物をするときは、Google検索か、Perplexityで調べるか、2択となっています。

  • 知能とはなにか ヒトとAIのあいだ 2025:物理学者の方が書いた、AIに関する大まかなイメージを示してくれる画期的な一冊です。ヒトの脳は、現実世界をシミュレートするものであり、「生成AIは非線形非平衡多自由度系に起源を持つ世界シミュレーターとみなすことができる」とのことです(この文章だけではちんぷんかんぷんですが、あくまで、たまたま結果が)。本書によると、たしかに、脳の神経細胞のネットワークと、AIのニューラルネットワークは構造も似ていますが、全くの別物であり、天気予報のように、2022年頃から、たまたま、人の会話、文章作成をAIでうまくシミュレートできるようになったと考えるのでよいようです。つまり、AIが意思を持つようになったわけではなく、まるで意思を持っているかのような結果が見えているだけという解釈で良いようです(あれ?結果は同じこと?)。その上で、人間はどのように生きていくのか考えて行けばよいのだとのことで、本書を読んで、なんとなく、少し安心できました。
  • シン読解力―学力と人生を決めるもうひとつの読み方 2025:数学者である著者の新井紀子氏は、「東ロボ」という、AIで東大入試を突破しようプロジェクトの主催者で、その経験をいかして、リーディングスキルテスト「RST」を開発した方です。「各教科の教科書を読み解けるような読解力」を身につけることが、中学高校で勉強する、また、社会人として仕事をする上で重要であること。日本語の中には、「生活言語」と「学習言語」が存在し、各教科の「学習言語」についてのトレーニングが大事であることについて詳しい説明がありました。この「シン読解力」とは、「取扱説明書」、「公式ドキュメント」や、「会社設立や、税務処理のための公式書類」を読んで、やりたいことを実行する能力に近いものなのかなと思ったりもしました。全ての親、いや、子ども本人(小学校高学年以上でしょうか?)にもお勧めの一冊です。
  • AIエージェント あなたのタスクをすべてこなす 2024:アクセンチュアという超有名なコンサルタント会社は、一人のコンサルタントあたりに一つのアシスタントAIがついて、リサーチやパワポ作成の時間が、生成AIの導入により、圧倒的にスピードアップしたとのことです。その他、AIエージェントのビジネスへの応用について2024年時点での具体例が、参考になりました。
  • その仕事、AIエージェントがやっておきました。 ――ChatGPTの次に来る自律型AI革命 2023:なんと2023年末の本で、この頃に既にAIエージェントは来ると予想されていたのですね。ChatGPTへの実装(Deep Research)が2025年2月なだけでした。AIエージェントはとはどんなものなのか、どのようなサービスが既に始まっているのかについての説明があり、また、巻末の生成AI関連の論文について、それぞれ、筆者による要約が掲載されており、これが非常によかったです。
  • つくりながら学ぶ!LLM 自作入門 2025:プログラミング言語Pythonを用いて、Google Colabolatory上でChatGPTもどきを自作しちゃおうというすごい本です。以前、「斎藤 康毅ゼロから作るDeep Learning ―Pythonで学ぶディープラーニングの理論と実装」(2016)(もう10年前の本なのですね!時の流れにびっくりしました)を感動しながら読みましたが、そのときの知識をもってしても、本書の内容の9割は理解できませんでしたが、結局、ChatGPTも、行列の計算をしているだけなんだなということは納得できました。本当は、「Attention」がどんなものなのか知りたかったのですが、私の理解では、行列計算の一種だと判断しました。あと、最後の方の、分類のためのファインチューニングと、指示に従うためのファインチューニングの章が、ビジネスで少し役立ちそうな感じでした。ビジネスで利用するときは、おそらく、直接LLMをいじくるファインチューニングより、複数のLLMで個別データを扱うRAG・AIエージェントを利用することのほうが多いと思われるので、次の本も読んでみました。
  • LangChainとLangGraphによるRAG・AIエージェント[実践]入門 2024:「AIエージェント」とは、「複雑な目標を自律的に遂行できるAIシステム」のことです。2025年現在、ChatGPTで、Deep Researchを使うと、それまでのChatGPTとは明らかに異なる挙動(ChatGPTの方から、文章生成に必要な質問を投げかけてくる、思考過程を書き出してくれる)をしますので、どんな仕組みなのか気になって、本書を読んでみました。その結果、おそらく、Deep Researchでは、やはり、「何を調べるかを判断して指示を出すAI」、「指示に従い、実際に調べて文章を生成するAI」「できた文章を評価して、よければそのまま出力、だめなら、だめな理由を生成し、書き直しを指示するAI」なと、複数のAIが協働して、全体の文章を生成しているのだろうなということが予測できました。LangChain、LangGraphというPythonのフレームワークの使い方が具体的に記載されていて、こういうものを使って、AI入りアプリを作っていくのだなとイメージが湧きました。また、複数のAIをどのように組み合わせていくかについての考え方が、「第11章 エージェントデザインパターン」に詳しく書かれており、この部分だけ読むだけでも、お勧めです。このパターンの中に、AIが自分が生成した文章を評価して修正する「リフレクション」(振り返り)というものがあるのですが、国際バカロレア教育で何回も出てくる「リフレクション」と、ほぼ同じ意味で用いられており、教育理論の一部が、AI利用(AI教育?)に役立ちそうだなと思いました。

人間の代わりにAI同士がコミュニケーションするようになってしまったディストピアが、以下の動画ですが、少なくとも、分析や発表の下書きといった仕事は、ほとんどがAIに取って代わられてしまうのではないかと思われます。そんな時代を生き抜くためのスキルはなんでしょうか?自分のためにも、子どものためにも、いや、生きるために何をするべきか、それぞれ、自分で考え、修正し続けていくしかなさそうです。

働くこと、教えること

  • 学歴社会は誰のため 2025:組織開発専門家による、日本が「学歴社会」と言われるゆえんの説明と、その解決策についてある程度の方針を示してくれている本です。この本の「学歴」とは、日本における学歴のことで、主に、「卒業大学の入学試験の偏差値」をさしています。日本企業のメンバーシップという雇用制度と、新卒一括採用というシステムの中で、特に大企業の採用時に採用側の根拠として「学歴」が考慮されるということで、それ以外には学歴のメリットは記載されていませんでした。実際に仕事ができるかどうか(お金を稼ぐことができるか)は学歴は考慮されませんので、『日本の大企業に新卒で就職するときに有利になりたい』という動機があれば、東大を目指すのもありだろうとの結論に至りました。なお、本書には、超学歴社会のフランスや、大学院卒でないと就職足切りをくらうアメリカの話は一切考慮されていませんので、そこは注意しておく必要があります。『りさお』としては、本書を読み、中学受験はやっぱり必要ないかなという思いを強くしました。(というより、りーたんとりりーが、今のままであれば、中学受験をしないであろうことに一抹の不安があるのを払拭するために、中学受験を肯定しない本を読み漁っている感もあります。)
  • 裏道を行け ディストピア世界をHACKする 2021:橘玲氏の著作ですが、親子で学ぶ どうしたらお金持ちになれるの? ――人生という「リアルなゲーム」の攻略法(2024)の、大人用といった感じの文章でした。特に金融の章では、
  • 「教える」ということ 日本を救う、[尖った人]を増やすには 2024:本書によると、教育の2つの目的は、『①自分の頭で考える力を養う』『②社会の中で生きていくための最低限の知識(武器)を与える』だそうです。考える力を鍛えるには練習が必要で、タテ(過去現在未来)・ヨコ(グローバル)・算数(数字、エビデンス、ロジック)という思考の枠組みをもとに、一流の人のまねをすることから始めるとよいとのことです。最低限の知識として、国家・政府・選挙・税金・社会保障・お金・情報の真偽を確かめることの基礎を知っておく必要があるとのことで、上記についての解説がこの本だそうです。これから読んでみたいと思います。
  • 崩壊する日本の公教育 2024:私が今まで読んだ本の中で、現在の日本の義務教育に対する批判は、ほとんどが学習指導要領さえ読んでいないと思われるものであり、2020年施行の学習指導要領は、少なくとも理想は素晴らしいものだと私は思っていました。しかし、本書を読んで、初めて、2020年施行の学習指導要領は「改悪」された部分があると感じました。それは、今まで、「何を教えるか」「何を学ぶか」の基準を定めるカリキュラム・スタンダードであったものが、2020年から、カリキュラムを押しのけて「何ができるようになるか」という学習到達度の基準を強調するようになったという点です。アメリカの教育哲学者ジョン・デューイの言葉「教育とは、人生の準備ではなく、人生そのもの」は、教育も結果ではなく、過程だ!ということでしょうか?希望が持てます。本書の最後にあった、『子どもたちは今を生きているか。自分の頭で考えることを許されているか。自分が決めた道を歩んでいるか。』を読み、ガーンとショックを受けました。子育て中、この言葉を繰り返し自問したいと思います。
  • 知って得する中高生の大学進路選択: マンガでわかる受験費用や学費を抑えつつ将来の選択肢を広げる大学受験制度を紹介 2025:なんと国際バカロレアが紹介されていてびっくりしました。4通りの将来がマンガで分かりやすく記載されていましたが、共通していたのは、高校生自身が自分で目的を持って、自分で調べて、自分の意志で将来を決めているというところでした。
  • 17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。2025 :YouTuberによる、大学受験における学歴のお話です。
  • 静かな退職という働き方 2025:この本の「静かな退職」とは、昇進はしないけど、会社の中で仕事ができない下20%には入らないようにしっかり給料分の仕事は行い、愛想よく、しかし、飲み会や残業などはしない生き方だそうです。日本の雇用制度に加えて、アメリカ、フランス、ドイツの「働き方」、「超学歴社会」についての説明もあり、日本の方がまだ幸せなのかなと思ってしまいました。日本も人手不足時代の到来、生成AI、グローバル化で、どうなるかわかりませんが、今後、どのような働き方を自分はしたいのかについて考えるために、非常に参考になる一冊です。
  • 経営×人材の超プロが教える人を選ぶ技術 2022:最近、CEO(最高経営責任者), CTO(最高技術責任者), CFO(最高財務責任者), CHRO(最高人事責任者)という言葉をちらほら聞きます。このうち、HR(Human Resources, 人的資源)とは、企業における人材に関する業務全般を指す言葉だそうですが、企業はどのような基準で入社面接を行っているのかを知りたかったので、購入して読んでみました。著者は、エゴンゼンダーという、大手企業の後継者選びや、経営陣の人選の手伝いをするグローバル・サーチファーム(超高級ヘッドハンティング集団)で10年間働いた経験、さらに、その前後で、メガベンチャー(ZOZO)や、スタートアップで働いた経験をもとに、主に、入社面接において、「この人をどんな人なのか?雇用するべきか?」について理論的に解説しています。少し残念なのは、科学的根拠はほとんど無いところですが、人を見るためのフレームワークとしての「4つの階層」(経験・知識・スキル、コンピテンシー、ポテンシャル、ソース・オブ・エナジー)は、面白い考え方で、参考になりました。そして、『他人を評価する方法を身につけるうえでもっとも効果的なのは、〝自分自身の評価〟をすること』とのこと。

教科書

現在、7歳の「りーたん」と5歳の「りりー」には、朝ごはんの後に、学校に行くまでに、英語と算数と国語のドリルを自分でやってもらい、答え合わせとわからないところの解説を「りさこ」が行っています。「りーたん」は、それに加えて、理科or社会のドリルもやっています。でも、ドリルなので、どうしても解説が少ないと感じていましたが、本屋さんには問題集はたくさんあるけど、解説書は少ないし、難しそうなものしかないのです。

りさおは小学校のときに「応用自在」をやろうとして1ページ目で挫折、中学生のときに「チャート式」をやろうとして5ページ目で挫折、高校生のときに読んだ「大学への数学」(黒い参考書、絶版)は、問題のすぐ下に解説があったので、なんとか全ページ読むことはできて、役に立ちました。解説無しに問題演習をするのはストレスに感じていました。

じゃあ、初めての範囲を学ぶときに、どこの解説を読めばよいかといったら、「教科書」なんだということに、りさおは、2025年になって初めて気づきました。きっかけは、シン読解力―学力と人生を決めるもうひとつの読み方(2025)や、高校の情報2の教科書を買って読んだことです。【情Ⅱ701】情報Ⅱ 情報の力で社会を創る 文部科学省検定済教科書 高等学校情報科用 東京書籍(2023)は、非常に分かりやすく、感動しました。これからは、小学校の教科書をアマゾンで購入し、りーたんやりりーに読み聞かせをしたいなと思います。

不動産

YouTubeの不動産関係の動画(【不動産バブルは弾けるか?】2025年は転機の年になるなど)のどこかで、東京都23区のファミリー向けの賃貸の家賃が2024年に急上昇しているグラフを見て、「もうこれでは購入はおろか、賃貸でも23区内に住むことはできない!」と落胆し、

とものすごく不安になってしまいました。個人的には、2020年の東京オリンピックが終わったら住宅価格は下がるのでは?と淡い期待をしていましたが、見事に予想が外れました。どう頑張ってもマイホームを購入する金銭的余裕はないのですが、とりあえず、不動産関連の本を読んでみることにしました。

STEAM教育

モテるとは?

橘玲氏の裏道を行け ディストピア世界をHACKする 2021を読んでいたら、上の本が宣伝されていたので、思わず購入してしまいました。モテまくりのタッカー・マックス氏と、「進化心理学」者ジェフリー・ミラー博士が協力して書いた、「アメリカでモテない男の人のための、女性からモテるための、正攻法」についての本です。記載されているのは小手先のテクニックでは無く、進化心理学、その他の科学的研究を根拠に、モテを実現する5つの原則、理論編、準備編、実践編と、「男性が女性と出会い、目的に応じた関係になるためのHow To」が記載されています。これ、実践するのは、時間も非常にかかりますし、苦労を伴いますが、意志力さえあれば実行できない内容ではありません。実行できれば、女性とお付き合いすることができるようになりそうです。ところどころに18禁のセリフが入ってきますが、まあ、りーたんが、高校生か大学生くらいになったら、ぜひ読んでもらいたいなと思いました。原著は「Mate: Become the Man Women Want」という2015年に出版された本であり、進化心理学者による科学的根拠と、モテ男による、女性への声掛けや扱いの実践テクニックが記載されている印象です。訳本の方には、いっさい、科学的根拠の参考文献が掲載されていませんでしたが、原著に参考文献が記載されているのかどうかは不明です。個人的には、文章の中で出てきた研究の参考文献を記載してほしかったです。この後、以前読んだ、「マンガ ぼくは愛を証明しようと思う。(1)」、「マンガ LOVE理論 : 1」、「モテるマンガ(1) 」を読み返していますが、どの本も、結構、本書と似たようなことを言っています。モテたいなら、まずは、モテるための本を、数冊読んでみるべきなんだなと、今更思いましたが、本書に記載されていることは、奥さんと接するときにどのような態度をとるとよいか、普段の心構え、行動も含めて、非常に参考にもなりますので、既婚者にも、ぜひ、お勧めです。

  • 裏道を行け ディストピア世界をHACKする 2021:恋愛のHowTo本を読もうと思ったわけではなく、橘玲氏の本で面白そうだったので購入しました。『PART2 金融市場をHACKせよーー効率よく大金持ちになる「究極の方法」』の章で、10年間株式市場で勝ち続けている天才数学者集団がいる、また、期待値をちゃんと計算できて(それが、超難しく、ものすごく数学ができたり、さらに、大量のデータをゲットする必要があるようですが)勝算があってそれを実践すれば、株式市場でも、競馬でもほぼ確実に大金を稼ぐことができるということを知り、「りーたんにも超、数学ができるようになってほしい!そしてお金の不安なく過ごしてほしい!」と思い、上の算数の教科書(【算数412】新編 新しい算数 4上)を買ってしまった次第です。。。
  • マンガ ぼくは愛を証明しようと思う。(1) 2016:モテない独身男性(といっても、有能な弁理士)が、取引先のモテオジに「恋愛工学」について教わり、指導してもらって実践した結果、モテ男に変身するお話。ナンパの仕方について、理論立てて解説されています。真似したいとは思いませんが、自分だけでなく、あくまで女性も幸せにしようとしている信念は良いことだと思いました。
  • マンガ LOVE理論 : 1 2013:
  • モテるマンガ(1) 2013:精神科医による、心理学に基づいた、モテるためのギャグマンガです。笑えます。

そ他、マンガなど

育児書

Posted by risan


PAGE TOP